BNCT臨床実績
(図:大阪医科大学症例)
悪性脳腫瘍、特に悪性神経膠腫はBNCT 臨床研究で期待の大きい対象です。BNCTでは一度に大線量の照射が可能なため、X線治療では経験できない早期(2日程度)に劇的な腫瘍の反応(MRI 画像の造影病巣の縮退・消失)が散見されます

(図:大阪大学症例)
世界最初の頭頸部がんのBNCT は再発耳下腺がんで、2 回に分割してBNCT を行った結果、がんは完全に縮退、皮膚反応は乾性落屑にも至りませんでした。薄く緊満した皮膚を避け、直下のがんに対する制御線量の照射は他の手法では不可能で、BNCT の持つ高いがん選択性、優位性が示されました。

(図:川崎医科大学症例)
BNCT後の手術例では、病理組織検査でがんの完全消失が確認される一方、中性子照射野内には破壊を免れた耳下腺や脂肪細胞がしっかりと残っていることが確認された。BNCTの持つ選択的効果を顕微鏡レベルで証明した例である。

(図:兵庫県立尼崎病院症例)
世界最初の悪性胸膜中皮腫実施例BNCTが著効を示した。
激しい胸部痛に苛まれていた患者は、BNCT後、数日で痛が消失しモルヒネの服用から解放された。


(図:川崎医科大学症例)
皮膚の悪性黒色腫
病変の黒色斑の完全消失と、正常皮膚の高品質再生が得られている。
BPAは、皮膚悪性黒色腫のホウ素化合物として臨床開発され、病変への高集積が確認されています。病変が小さい場合は、外科的切除で十分に対応できますが、切除範囲が大きい場合や、QOLの低下をきたす部位では、BPAによるBNCTは有用です。

BNCTパンフレット「日本の叡智が拓くがん治療の新たなる地平」より引用