KUCA付設加速器




     

KUCA付設加速器



 
KUCA付設加速器は、パルス中性子を発生させ、臨界集合体を組み合わせて、

 (1) 反応度測定
 (2) 動特性パラメータの測定
 (3) 飛行時間法による中性子スペクトルの測定

等に用いる目的で設置されました。本加速器の仕様と性能を以下の表に示します。


項目

仕様 性能

最大加速電圧

300kV 300kV

イオンビーム電流(d+直流

(〜9m延長管上)


  保証値 4mA  

目 標 8mA


5mA
パルス仕様    
  イオンビーム電流(d+尖頭値)  

(〜9m延長管上)


  保証値 4mA  

目 標 8mA

6.5mA

パルス幅

最 小 300nS 300nS〜100nS

パルス周期


  0.1Hz〜30Hz  

外部トリガ可能


  0.1Hz〜30Hz  

外部トリガ可能


ディーティ比

最 大  1% 最 大  1%

パルス立ち上がり時間

(10%〜90%)

0.2μS以下 0.06μS

  (中性子波形で0.2μS)  

ビームスポットサイズ

(〜9m延長管上)

700mm2以下 20mm×40mm


 その形式は、いわゆるコッククロフト・ウォルトン型であり、3H(d, n)4He反応を利用して14MeVの高速中性子を発生させるものです。本加速器は、ディオプラズマトロン型イオン源、絶縁変圧器型300kV高電圧発生装置、加速管、パルス発生装置、トリチウムターゲット等からなっている。加速管やビーム輸送系を含む加速器本体部は、ターンテーブル上に設置さえすれば、A, B, Cどの架台においても中性子を発生させることができます。パルス発生装置は、アークパルサーによりイオンの発生自体をパルス化し、イオン源と加速管の間にある静電偏向電極に高電圧パルスを印加して、イオンビームのパルスを得るようになっています。またターゲットの冷却は空冷方式を採っています。

 本加速器は、1979年に特性試験が行われ、1980年より共同利用に供されました。現在は、トリチウムによる汚染を最小限にとどめるという配慮から、トリチウムターゲットはA架台のみに設置され、加速器と臨界集合体を連動して使用する実験はもっぱらA架台で行うこととしています。これまでに本加速器を使用して行われた実験は

 (1) 中性子飛行時間法による中性子スペクトル測定
 (2) パルス中性子法による深い未臨界度の測定

であります。今後は稠密格子炉心スペクトル測定等に使用する予定であります。



                 

KUCA制御室にある加速器制御卓