・研究炉部からのお知らせ
(今までの記録)
研究炉部からのお知らせ(2月18日)
KURでは、本年度からの試みとして行っている100kW連続運転の第2週目と して、2月4日から7日まで100kWの連続運転を実施しました。12日からは、本 年度として最後のKUR運転週として12日、13日には、1日数時間の5MW運転を 行い、14日の金曜日には100kWの6時間運転を実施しております。これを最後 に、平成14年度予定のKUR運転を無事終了いたしました。平素よりKURの安全 運転にご協力いただきましたご関係の皆々様には、心より御礼申し上げます。 今週に入って、18日、19日には、KUR炉心燃料の移動・配置換え作業を 行って未臨界炉心とし、春季オーバホール、施設定期検査への準備に向けての作業を 開始しております。KURの運転が一段落しても、研究炉部員は次の作業の計画から 工事、打ち合わせ、各種の検査準備などと、これからも忙しい毎日が続きます。 なお、平成15年度としてのKUR利用運転は、6月からとなる予定です。
KURでは、本年度からの初めての試みとして100kWの運転を3週間にわたっ て行う計画をし、その第一週目として先週21日(火)から24日(金)まで100kWの 連続運転を実施いたしました。今週は、その第二週目として28日(火)から31日 (金)までの予定で100kWの連続運転行っておりましたが、29日の昼に冷却水温度 が予定していた温度を下回ってきたため、事前に検討していた方針に従って、計画的 にKURを停止致しました。通常の5MW運転では問題のないところではありますが、今回 は0.1MWであったことから、当日の早朝からの寒波と強烈な風によって冷却水温度が 予定値を下回ってきたためです。実験者の方々、関係の皆様には大変ご心配、ご迷惑 をお掛けし申し訳なく存じております。 なお、来週2月4日(火)からも100kW運転が予定されていますが、天候等の状 況を見ながら計画に従って運転を実施していきたいと思っております。今後とも皆様 のご支援、ご協力をお願いいたします。
新年を迎えてから、KURでは1月9日と10日に1MWもしくはそれ以下の低出力 1日運転を行い、15日(11時5分)から17日(16時)にわたり5MW定格出 力の連続運転を行っています。年度末を迎えて沢山の実験・照射が実施されています。 今週の21日から2月14日までの間は、毎週、火曜日から金曜日まで低出力運 転週が続き、100kWの連続運転となります。今週については、金曜日(24日)の 午後4時までの運転となり、来週の火曜日(28日)から金曜日(31日)までと、 このような運転パターンの繰り返しになります。この低出力連続運転は、今年度はじ めて実施されることになりましたが、多くの研究者からも低出力長時間照射に新たな 研究の期待がもたれております。
去る11月27日13時58分、KURは電源電圧低下異常により自動停止いた しました。その発生状況の概要については、11月28日の「研究炉部からのお知ら せ」にご説明させて戴いております。その後、原因調査を進め監督官庁との協議を経 て12月2日にはKURの運転が再開できることとなりました。 今回、KURが自動停止に至った原因を調査した結果、無停電電源ラインの遮断 器が過電流を検知して、電源電圧低下異常信号が発生したことによるもので、他の系 統には異常のないことを確認いたしました。 当日は、4つの炉心照明灯を使用して作業を開始し、数時間したところで当該事 象発生時は消灯状態にあった2灯を点灯させたとき、それらの突入電流が遮断器に過 剰な負荷を与えたことによるものと判断されました。 今後の再発防止策としては、原子炉自動停止に関連する設備及び機器に係る遮断 器容量を点検し、当該系統につながる炉心照明灯は1つに減らし、さらに照明灯が必 要な場合は他の適切な電源系統に接続することに致します。また、KURの電源系統 について、運転操作及び保守に携わる部員に対し教育を実施いたします。 12月3日から4日には、27日の作業の続きとしてKURの臨界実験を再開 し、引き続き制御棒較正、特性試験運転を実施いたしました。12月5日から6日に かけて利用運転を実施いたします。 このたびのKURの運転停止におきましては、多数のご関係方面の皆様方、利用 者の皆様には大変ご心配とご迷惑をお掛けいたしましたことを、心よりお詫び申し上 げます。今後は、このような事態に至らぬよう万全を期して参りたいと存じますの で、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
KURは、11月に入って、 11月5日の週は、保守作業を行い、 11月11日の週は、3MWの運転、 11月18日の週は定格出力による利用運転を予定通り実施し、 共同利用はじめ、おおくの実験、研究が行われてきました。 11月25日の週は、保守作業を行う週として臨界実験、制御棒較正、特性運転を 予定しておりましたが、11月27日の臨界実験時において「電源電圧低下異常によ るスクラム(自動停止)」が起こり、KURは計画外停止いたしました。この点につ いて、次に概要を説明いたします。 1.KURの電源電圧低下異常によるスクラムの発生日時: 平成14年11月27日(水)13時58分 2.発生の状況: KURは、平成14年11月27日9時に起動前点検を開始し、同点検終了後、 炉心配置変更作業を開始し、臨界実験に移った。当日の炉心燃料操作作業に当たり、 炉心内をより明るくするために常時使用の2照明灯に加えさらに2灯を追加した。 同日13時56分、炉出力20Wにて臨界点を確認後、手動操作により全制御棒 を下げ十分未臨界状態とした。引き続き次の操作に移るため、消灯していた炉心照明 を2個点灯させたところ、13時58分電源電圧低下異常信号が発生し、KURは自 動停止した。この時点では、KURは未臨界状態にあり、炉出力は約0.3W(残留出 力レベル)であった。 スクラム発生後、全制御棒が炉心に挿入されており、KURが停止したことを確 認すると共に、放射線の漏洩等に異常のないことを確認した。同時に、関係部室長、 主任技術者等に連絡をした。(監督官庁、地元自治体への連絡は、中央管理室長から 行っている。) 3.原因 原因の詳細については、現在、調査中であり監督官庁とも協議を進めているとこ ろであります。詳細が判明すれば、改めてお知らせいたします。 28日現在のところ、監督官庁との協議が終わっていないこともあって、12月 2日の週の運転については、予定が立っていないのが正直なところです。中央管理 室、研究炉部を中心に、1日も早い運転再開に向けて鋭意努力をしているところであ ります。もうしばらくお時間を戴きたく存じます。 利用者の皆様、ご関係の各方面の皆様には大変ご迷惑、ご心配をおかけしてお り、誠に心苦しく、申し訳なく存じております。深くお詫び申し上げます。 なお、本件に関しまして、新しい動きがございましたら、その都度お知らせして いきたいと存じております。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
KURでは、先週は3MWの連続運転を実施いたしました。実験者にとっても必 ずしも5MW運転ではなくても十分利用していただける研究の課題もあり、運転にも多 様性を持たせることから、いわゆる低出力(1MW以下の運転)以外にも、最近では年間 に2?3週ほど3MW運転を計画しております。 今週は5MW連続運転週で、29日(火)の11:53に5MW到達から31日(木)午後4 時迄の連続運転を実施しました。中性子ビーム実験、照射実験と各種の共同利用、所 内利用が実施されています。 今週末の3連休の後、来週は保守作業を予定しておりますので、利用運転はあり ません。次の利用運転は11月12日(火)からとなります。 利用者の皆様、関係方面の皆様には、今後とも何卒よりしくKURに対してご理 解とご協力をお願いします。ありがとうございました。
KURでは、秋の保守の週を終え、今週は5MW連続運転を行っております。多くの一般共同 利用者の他、今週は京大の原子核工学専攻修士課程の学生を主な対象としたカリキュラム の一環でもある大学院生の実験が行われています。 15日の13時46分、KURは5MWに到達し、18日の午後4時までの連続運転となります。来 週は数少ない3MWの連続運転週が予定されておりますが、使用件数も定格出力並みの申込 みがでております。
9月に入って、12日、13日にKURの特性運転を行った後、17日の週、24日の週に 連続運転を行いました。その間、25日には医療照射一件が行われています。 KURでは、今週と来週は、保守の週となっており、運転は行われませんが、その間には 次の作業、点検・調整を予定しております。炉室出入口の気密扉の点検、プロセル計装の 調整、制御棒駆動調整・点検、冷却系統の調整・点検、使用済み燃料を対象とした燃焼特性の 実測など。 次のKURの利用運転は、10月15日からの5MW定格出力運転となります。
夏のオーバホールも終わり、KURの利用運転に向けての準備が始まりました。 8月26日、27日には、燃料移動作業が行われ、28日にはKURの炉心に燃料 を順次移し、臨界実験を行いました。29日は、制御棒の稼働テストを行った後、 出力較正のために炉内の中性子束分布測定を行いました。 9月3日は、制御棒較正試験を実施し、4日には出力調整のための5MWテストの運転 を行いました。 9月12日、13日には、夏のオーバホール後の特定運転として約28時間程度の 5MW運転が予定されています。 以上、簡単ではありますが最近のKURの状況のお知らせと致します。 (「7月26日のお知らせ」においては、夏休み明けの利用運転は9月5日、6日 としておりましたが、一週間早まった間違いがありました。お詫びして訂正させて いただきます。)
先週で夏休み前のKUR定格出力運転は一応終わり、今週は低出力運転週でありま したが、23日(火)に医療照射が行われた以外は、一般の利用申し込みはありま せんでした。来週は、炉心内の燃料操作作業が入りますので、KURの運転はありま せん。夏休み明けの利用運転は、9月5日、6日の特性運転からとなります。
先回のお知らせ以降についてKURの状況をお知らせします。 7月9日(火)は、13時06分に5MWに到達し、12日(金)の午後4時まで連続 運転を行いました。この週はPn, TC-Pn, B-2,3,4, E-2,3, T-1, CNS等多数の実験 があり、共同利用も順調に実施されております。 今週は、7月16日(火)12時37分に5MWに到達し、その後19日(金)の午後 4時までの予定で順調に運転が行われております。今週は夏休み前の最後の定格出 力運転週で、先週と同様、多くの実験が行われております。 来週は低出力単日運転の週となっております。
6月17日の週のKUR運転は、18日(火)12時08分、5MWに到達し、21日(金) 16時まで連続運転を行いました。その間、19日(水)には医療照射が行われていま す。KURの運転ともども共同利用実験においても順調に実施されています。 6月24日の週は、今年始めての3MW連続運転を実施しました。今年度から運転に バラエティーをもたせることから、3MW運転も時々は実施されるようになりました。 25日(火)14時01分、3MW到達後、28日(金)16時まで連続運転を行いました。 今週7月1日の週は、低出力運転週となっています。2日(火)はKURの炉心配置の変 更作業を行っており、運転はありません。 本日4日(木)は低出力運転を希望されている共同利用が夕方までの予定で実施されてお り、40分間あまりの照射実験が断続的に繰り返し行われています。
KURでは、施設定期検査合格後、6月11日の週は定格出力運転週として14日(金) 午後4時までの予定で連続運転を行っておりましたところ、14日午後3時40分、 商用電源の瞬時停電によりKURは停止いたしました。 関西電力に問い合わせたところ、多奈川発電所からのラインに落雷があり、約0.15秒間 程度の電圧低下が生じたと言うことでした。KUR及び周辺施設・設備には異常ありません。
5月29日には平成14年度のKURの最終の施設定期検査として、5MW定格出力 運転の検査を受け、当日付けでKURの施設定期検査の合格証を戴きました。この場 をお借りして皆様方に御礼とご報告を申し上げます。 6月6日、7日には、特性利用の運転を実施し、6月11日(火)より多くの共同 利用者を迎えての本格的な利用運転に入っております。6月11日、13時13分に KURは5MWに到達し、14日(金)の夕方4時までの連続運転に入っております。 また、11日には平成14年度の第1四半期の保安検査の一部として、KUR起動 時に文部科学省とオフサイトセンターの検査官が立ち会われました。
5月28日、29日には、KURに関して第2回目の施設的検査が実施されました。 今回の立ち会いの最終検査は5MW高出力運転でしたが、予定通り5時間の運転を 順調に行った結果、平成14年度のKUR施設定期検査として本日付で「合格証」を 戴きました。 今年度からは、最終検査を終えた段階で合格証を発行して戴ける方法に変更され ています。関係各方面の皆様には、オーバホールの時期から長きにわたって諸作業 においても、ご理解、ご協力を戴きましたことに対し、この場をお借りして改めて 御礼申し上げます。
KURでは、本日と明日の二日間にわたり、施設定期検査の立ち会い検査が行われ ています。第2回目の立ち会い検査は、5月28日、29日に予定されています。 まず、KUR関係の最近の作業状況をまとめますと、 冷却浄化系では、冷却統系、冷却ポンプ関係の作業を終え、検査に向けての通水 試験を実施しました。核計装関係は、検査に向けての非常電源関係のテスト、安 全保護回路系の作動試験を実施しています。炉本体では、制御棒の駆動機構の取 り付けと作動確認・試験、燃料輸送管の作動試験を行っています。燃料関係では、 返送燃料のキャスクへの装荷作業が終わりましたが、その後発送に向けての準備、 検査を実施しています。 今日明日の立ち会い検査が終われば、次の検査に向けての諸作業(臨界実験、 制御棒校正、安全保護系の作動確認、出力運転と遮蔽テストなど)が来週から始 まります。研究炉部としては、日常的に諸作業や準備を進めており、順調に KURの運転に入れるよう全部員で対応に当たっております。お陰様で施設定期 検査のための準備としては、一応予定のスケジュールで順調に進んでおります。 今後とも皆様のご協力とご理解をお願い申し上げます。
KURは現在、春期オーバホールとして、また第37回の施設定期検査の準備に向け て、各部署、担当において作業を進めております。その概要は連絡会等において ご案内のとおりではございますが、近況のご報告をさせて戴きます。 冷却浄化系では、冷却塔周辺の整備・更新、配管系統のペンキ塗り、今週からは 一次系・二次系冷却水の水張り、4月後半に入ればポンプの更新などの作業が予定 されています。核計装関係は、起動系増幅器の点検調整、FC駆動機構の点検作業 を始めとした安全系の点検調整が続いています。 炉本体では、制御棒の駆動機構の取り付け調整作業のほか、4月中頃になれば炉室 気密の漏洩検査が予定されています。 実験設備では、重水設備関係の年次点検及び施設点検を進めています。 燃料関係では、次回の返送に向けてキャスクへの燃料装荷作業を4月15日から2週間 にわたって予定しています。また、HLでの管理区域出入り用カードとは別に、PP 上の観点から炉室の出入りにも別途カードが必要となります。現在、そのための工事 を進めています。そのカードの申請等については、間もなく関係部署からのご案内等 があるものと思います。その他、日常的には、施設定期検査の打合せを始め、現場の 細かい問題について、全部員で対応に当たっております。 施設定期検査のための準備としては、お陰様で一応予定のスケジュールで順調に進ん でおります。