ウクライナ国内ニュース

2004年4-6月



 
 
 
  


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2004年6月

04/06/01
4月18日の問題の選挙で選ばれた、Transcarpathia州Mukacheve市のNuser市長は5月29日、市長を辞任するとマスコミに発表した。「私の家族と私自身に物理的な危害の危険性がある」とNuserは語った。

04/06/02
Dobkin議員が、センターグループを離れ社会民主党統一派(SDPU-o)に合流した、とLytvyn議長が発表した。現在の議会勢力は、我らのウクライナ100、ウクライナ地域63、共産党59、SDPU-o39、民主イニシアティブ・人民の力28、労働党29、社会党20、Tymoshenkoブロック10、センター18、人民民主党・産業企業党17、ソユーズ17、農業党16である。

04/06/03
国防大臣Marchukは3日のDen紙で、ウクライナ軍の抜本的改革を訴えた。Marchukによると、ウクライナの戦力は世界で13番目だが、国防費は126番目である。独立後の12年間に、ウクライナ軍は、戦車の一台や飛行機・ヘリコプターの一機も購入していない。

04/06/08
ウクライナ民族派の4つの政党(ウクライナ国家会議、ウクライナ国家組織、全ウクライナ自由連合、ウクライナ国家組織改革)は7日、10月31日の大統領選挙で我らのウクライナのYushchenkoを支持すると発表した。

04/06/08
クチマ大統領は7日、5月に議会を通過した徴兵オールターナティブ法に署名した。新法に基づくと、徴兵サービスの代わりに、期間が1.5倍の非軍事サービスを選択できる。現在のウクライナの徴兵期間は通常27ヶ月で、大学卒業者は18ヶ月である。

04/06/09
ウクライナ外務省の報道官は8日、米国の拠出するイラク再建計画にウクライナが契約したと発表した。米国国防省によると、2006年9月までに、イラク陸軍15大隊と6司令部セットの費用に1億2000万ドルが支出されるが、ウクライナはそのうち7800万ドル分の契約にサインした。

04/06/10
クチマ大統領は9日、3期目に立候補する意志のないことを改めて表明した。「もしも私が出馬するとしたら、Yanukoviych首相が立候補の重責から解放されることになり、彼がもっとも喜ぶだろうが」と大統領は語った。

04/06/14
我らのウクライナのYushchenkoは13日、Tymoshenkoブロックと一週間以内に大統領選挙に関して協定を結ぶだろう、と述べた。Tymoshenkoも11日、協定には、大統領選挙勝利後の政策協定も含まれると述べた。

04/06/17
ウクライナ法務省は15日、復活党を政党として公認した。復活党の党首は運輸大臣Kirpaで、ウクライナにおける97番目の政党となる。政党登録にあたっては、2万8000人の支持者が署名した。

04/06/18
最高会議は17日、2004年の歳出を45億フリブナ(8億4500万ドル)増加し、歳出を79億フリブナ増加する法案を採択した。この改訂は、国営製鉄会社Kryvorizhstalの売却と関係している。昨年11月に採択された予算は、歳入607億フリブナ、歳出642億フリブナだった。

04/06/18
ウクライナ中央選管は17日、大統領選挙の日程を発表した。7月3日に大統領候補者の登録が始まり、7月27日まで受け付けられる。候補者は必要書類を8月1日までに提出し、8月6日に登録結果が発表される。外国オブザーバーは10月25日までに登録され、投票は10月31日の午前8時から午後8時まで行われる。

04/06/21
全ウクライナ労働者党は19日にキエフで開かれた党大会で、10月の大統領選挙でYanukovych首相を支持することを決定した。大会は、広範な勢力にYanukovychを支持するよう訴えた。全ウクライナ労働者党の党員は2万8000人である。

04/06/22
我らのウクライナのYushchenkoは21日、10月の大統領選挙で反対派から統一候補を出すよう呼びかけた。Yushchenkoによると、Tymoshenkoブロックと社会党は統一候補の擁立に合意している。

04/06/23
我らのウクライナとTymoshenkoブロックは22日の最高会議で、Gvongadze事件の報道に関連して検事総長に報告を求めるよう要求した。19日のインディペンダント紙は、内務省高官の命令により失踪前のGongadze記者を調査していた警官の取り調べ記録に関する記事を掲載した。

04/06/23
最高会議は22日、軍隊から今年中に7万人を削減する法案を採択した。共産党、我らのウクライナ、Tymoshenkoブロックなどは棄権した。ウクライナ軍は今年末に28.5万人に削減される。現在のウクライナ軍はヨーロッパで最大、世界で13番目である。

04/06/24
最高会議は23日、憲法改定に関する議案4180号を、275対5で承認した。我らのウクライナとTymoshenkoブロックは投票に参加しなかった。反対派は、当該議案は4月に拒否された4105号議案と同じものと見なしている。4180議案は憲法裁判所に送られ、議会に戻ってからの採択には300票の賛成が必要となる。

04/06/25
クチマ大統領は24日、憲法改訂に関する23日の最高会議の投票に、我らのウクライナが反対したことを批判した。大統領によると、憲法改定の目的は政治的に安定な権力システムの建設である。

04/06/28
ウクライナ大統領府次官Bazivは25日、クチマ大統領がGongadze記者殺害に関与しているというIndependent紙の報道は、秋の大統領選挙に向けてのでっち上げである、と述べた。「首なし死体の上に投票箱を作ろうなどというのは、首切り殺害以上に不道徳的である」とBasivは述べた。

04/06/29
クチマ大統領は、憲法記念日の28日、憲法の採択によって国家の独立と主権が定まったと演説した。Lytvyn最高会議議長は、1996年6月28日に憲法が採択されて以来、政治的変動にかかわらず、憲法は国家の統一に貢献したと述べた。

04/06/29
我らのウクライナのYushchenkoは28日、この秋の大統領選挙に無所属で立候補すると発表した。「我らのウクライナ」ブロックのすべての政党が自分を支持しているが、ブロック以外にも多くの組織が自分を支持している、とYushchenkoは述べた。

04/06/30
クチマ大統領はイスタンブールのNATOサミットで29日、NATOはウクライナとの関係を深めるべきだと演説した。ウクライナはこの5年間で重要な変化をとげ、ヨーロッパで一番の経済成長を記録し、政治的な安定を示していると大統領は述べた。また、この秋の大統領選挙でNATO各国から選挙モニタリング団を受け入れ、事実に関する正しい報道がなされることを期待していると述べた。
 
 
 
 
 


2004年5月

04/05/03
共産党主催のキエフのメーデー集会に約1万人が集まり、反NATO、反EU、反政府のスローガンを唱え、10月の大統領選挙に共産党のSymonenkoを推薦する決議を採択した。Yanukovych首相の地域党によるメーデー集会にも約1万人が参加した。我らのウクライナのカラオケ集会には200人の若者しか集まらなかった。

04/05/04
パリの「国境なきレポーター」グループは3日、2003年の「報道の自由抑圧者」37人を発表した。発表リストには、ウズベキスタン、エリトリア、ミャンマー、イランなどの支配者とともに、ルカシェンコ・ベラルーシ大統領とクチマ・ウクライナ大統領が入っている。

04/05/05
クチマ大統領は4日、EUに新たに加盟した10カ国のリーダーに祝福の電報を送った。電報で大統領は、「ウクライナはつねに、EUの拡大とその安定、繁栄、民主主義を歓迎するが、ウクライナなしに統一ヨーロッパは完成しない」と述べた。

04/05/05
EU議長Prodiは3日、ウクライナとベラルーシがEUに加わる展望はない、と述べた。Prodiによると、ブルガリア、ルーマニア、トルコ、さらにはクロアチアとセルビア・モンテネグロが加盟するとEUは完結する。

04/05/06
ウクライナ正教キエフ派の総司教Filaretは5日、同日予定されていたオデッサ訪問を延期すると発表した。オデッサのウクライナ正教モスクワ派が、Filaretがくると不測の事態が起きるだろう、と市役所に警告したことが延期の理由である。オデッサの正教は、モスクワ派の教会が15で、キエフ派が3つである。

04//05/06
Interfax通信は6日、ウクライナの携帯電話使用者数は4月に4%増加し、750万に達した、と報じた。

04/05/07
Yanukovych首相は6日、ヨーロッパ統合は国家の基本的外交政策であり、「ウクライナの戦略は変わっていない」と述べた。「EUにウクライナの場所はない」というEUのProdi議長の発言に答えたもの。

04/05/10
キエフで9日、対ナチス戦勝59周年の退役軍人パレードが行われた。クチマ大統領は、ファシズムからヨーロッパを開放するためウクライナが800万人の犠牲を払ったことをヨーロッパは忘れてはならない、と述べた。ドニエプロペトロフスクのパレードには13万人が参加した。

04/05/11
政府派の議員Havryshによると、与党は11日、連立各党リーダーのミーティングを開き、議会多数派(226票)を維持しているか確認する。Havryshは、「与党連合は議会多数派を維持できるかどうかと危機にある」と述べた。

04/05/12
最高会議は12日、4月のMukacheve市長選挙に関連して、トランスカルパチア州知事の罷免を求める決議を採択した。決議には、我らのウクライナ、Tymoshenkoブロック、共産党、社会党に、政府派議員含めて238票集まった。決議はまた、トランスカルパチア州警察の長官と次官の罷免を内務大臣に求めている。

04/05/13
最高会議議長Lytvynは13日、共産党が議事の進行を妨げていると批判した。前日、イラクからの撤兵動議を議題に入れるよう求める共産党提案が否決された。賛成は、共産党59、我らのウクライナ40、社会党20、Tymoshenkoブロック17、政府派から1だった。共産党と社会党は再投票を求めて壇上を占拠した。

04/05/14
大統領派の民主イニシアティブと人民の力は14日合同して、民主イニシアティブ・人民の力会派を結成した。新会派には30人の議員が属する。一方、ウクライナの地域は12日、Mukacheve市長選に関する決議で反対派に賛成した3人の議員を除名した。

04/05/18
最高会議は18日、イラクからの撤兵動議を19日の閉鎖議会で審議する提案を採択した。動議には、反対派の大部分と政府支持派若干名の230人が賛成した。

04/05/18
Yanukovich首相は17日、18-19日のブリュッセル訪問を前に、ウクライナはEU統合への「ユーロロマンチズム」を放棄すべきだ、と述べた。彼は、ウクライナ-EU協力会議への団長として、ブリュッセルを訪問する。

04/05/19
クリミアのSimferopolで18日、クリミア・タタールの中央アジアへの強制移住60年を記念して、2万人以上がデモ集会を行った。ナチスへの協力を理由とするスターリンによる強制移住は1944年5月18日にはじまり、約20万人が移住させられた。1967年に名誉回復が行われたが、クリミアへの帰還が許されたのは1989年であった。ソビエトの崩壊以来約25万人がクリミアへ戻っている。

04/05/20
民主イニシアティブ基金とSOCISが最近行った世論調査によると、今秋の大統領選挙の第2次投票で、我らのウクライナのYuchchenkoと現首相Yanukovychが争った場合、36.8%がYushchenkoに投票し、Yanukovychは31.4%だった。21.1%はどちらの候補にも反対と投票、7%は投票せず、12.8%は未決定だった。もし来週に大統領選挙があった場合は、Yuchchenkoが25.7%、Yanukovych:16.7%、共産党首Symonenko:10.4%、社会党首Moroz:5.1%、Tymoshenko:3.6%だった。

04/05/21
クチマ大統領は20日、政府と州知事に対し、年末までに賃金未払いを解消するよう指示した。未払い総額は現在22億フリブナ(4億1300万ドル)である。

04/05/24
共産党のMishura議員は21日、大統領選挙でYushchenkoを勝たせるため西側の組織が、NGOへの資金援助で介入していると、最高会議で演説した。「外国からの介入には断固として対応すべきである」とMishuraは述べた。

04/05/25
全ロシア公衆意見センターが、ベラルーシやウクライナと協力して行った世論調査によると、大多数の人々は3カ国の協力関係推進に賛成で、それに反対は、ウクライナとロシアで6%、ベラルーシで10%であった。また、ベラルーシの28%は「統合ヨーロッパ」への参加を望み、ウクライナの23%は「スラブ連邦」を望んだ。

04/05/25
反ユダヤ主義の記事に関連して、反対派新聞「Silki visti」へ出された閉鎖命令に抗議して、約600人が25日キエフの控訴院でピケを行った。ピケに参加したのは、社会党、共産党に若干の民族党であった。一方、ウクライナ・ユダヤ協会は、反ユダヤ主義に抗議する集会を行い約500人が参加した。

04/05/26
反対派のTymoshenkoは25日、我らのウクライナのYushchenkoと社会党のMorozが、大統領選挙で自分の党と協力しないならば、自らも立候補すると述べた。Morozは同日、Tymoshenkoブロックと我らのウクライナが、憲法改定に賛成するなら統一候補の協定に賛成すると述べた。

04/05/28
6月28-29日にトルコのイスタンブールで開かれるNATOサミットに、クチマ大統領が招待された。一方、米国のNATO代表Bereuterは今週初めにキエフを訪問し、ウクライナは2007年にNATO加盟が可能になるだろうと語った。

04/05/28
国立銀行評議会のHalchynskyyは28日にキエフで開かれた金融政策に関する国際会議で、ウクライナの経済は過熱気味であると語った。彼によると、現在の工業生産増加は年率17-18%であり、適正水準を超えている。

04/05/28
共産党のSymonenkoは28日、社会党のMorozに対し、秋の大統領選挙で両党統一候補を立てるよう提案した。Moroz側の反応は明らかでない。
 
 


2004年4月

04/04/02
最高会議のLytvyn議長は1日、先週採択された完全比例制に関する法案を、大統領の署名へ送った。完全比例代表制の導入は、共産党と社会党が大統領派の憲法改革案に賛成するための前提である。

04/04/05
クチマ大統領は2日、現在進められている憲法改定は、ノーメンクラトゥーラと旧体制のの解体、政治権力と経済とをできるだけ切り離すことを目指している、と述べた。同日、大統領は完全比例代表制の法案に署名した。

04/04/07
我らのウクライナとTymoshenkoブロックは6日、最高会議が憲法改定案を採択する日にはキエフで街頭デモを組織すると発表した。採決がいつ行われるかは、未定である。

04/04/08
最高会議は8日、主要な権力を大統領から首相と議会に移行させる憲法改定案についての最終議論をはじめた。同日中の採決も予想されている。大統領派は、法案に賛成してきた共産党と社会党を合わせると、採択に必要な300票を越えているが、社会党首Morozは討論の後に態度を決めると述べた。

04/04/08
クチマ大統領は8日、地方議会選挙に比例代表制を導入する法案に署名した。法案は2005年10月1日から発効する。この法案は、共産党と社会党が憲法改定案に賛成する条件のひとつであった。

04/04/09
長時間にわたる激しい議論の後、最高会議は8日、憲法改定案の採決を行ったが、採択に必要な300票に6票足らなかった。大統領派、共産党、社会党、無所属議員が賛成し、我らのウクライナとTymoshenkoブロックは投票しなかった。「本議会における民主勢力の勝利だ」と、10月31日に予定されている大統領選挙候補である、我らのウクライナのYushchenkoは述べた。一方大統領派は、「反対派の勝利ではなく、当局側の失点である」と述べた。

04/04/13
約1000人の老人が13日、最高会議の前で集会を行い、年金の増加とイラクからの撤兵を政府に要求した。ウクライナの平均年金は現在185フリブナ(35ドル)で、2003年は135フリブナだった。

04/04/14
ロシア外相Lavrovはキエフを13日に訪問しクチマ大統領とHryshchenko外相と会談した。Lavrovは、ウクライナとNATOの間でのウクライナ領土における演習協定に言及し、そのような協定がウクライナとロシアの友好関係に影響することはない、と述べた。

04/04/14
社会党リーダーMorozは13日、大統領選挙に独自候補を擁立すると発表した。我らのウクライナとTymoshenkoブロックについてMorozは、「彼らは、改革を拒否し、既成の権力システムに依存しようとしている」と批判した。

04/04/15
最高会議の大統領派は14日の会議で、10月末の大統領選挙の統一候補としてYanukovych首相を推すことで合意した。会議には、大統領支持各派の代表とクチマ大統領も参加した。この合意は、クチマ大統領が次期大統領選挙に立候補しないことを示すものであろう。

04/04/16
ウクライナ国家テレビラジオ委員会(NRPTR)は15日、4月18日以降にライセンスを更新する放送局に対し、ウクライナ語での放送が100%であることを要求し、100%以下の放送局へのライセンスは更新されないだろう、と発表した。

04/04/19
クチマ大統領は16日、大統領派の第1の課題は、大統領選挙でYanukovychを当選させることであり、憲法改定ではない、と述べた。大統領は、反対派について、民主主義を叫んでいるだけで国の発展について具体的なプログラムを示していない、と厳しく批判した。

04/04/20
クチマ大統領は20日、4月8日に最高会議で否決された憲法改定案への支持を再び表明した。「政治改革案は、ウクライナのポスト・ソビエト時代を終わらせ、社会の民主化とヨーロッパ統合を進めるものである」と、大統領は、2004-15年への経済戦略フォーラムで述べた。

04/04/21
最高会議は20日、Tymoshenkoブロック、社会党、我らのウクライナの反対を押しのけて、ウクライナ、ロシア、ベラルーシ、カザフスタンの統一経済圏協定を、265対60で承認した。反対派は、統一経済圏の結成は将来のEU加盟への障害になると危惧している。

04/04/22
最高会議に、16人のメンバーからなる新たな会派、センターが結成された。現在の448議員の構成は以下の通り。我らのウクライナ100、ウクライナ地域66、共産党59、社会民主党38、労働党28、社会党20、Tymoshenkoブロック19、人民の力18、民主イニシアティブ17、農業党16、センター16、人民の選択13。

04/04/23
クチマ大統領は22日、すべての放送はウクライナ語に限るという、ラジオテレビ国家委員会の19日の決定について、憲法違反であると述べるとともに、決定に法的拘束力はない、と付け加えた。

04/04/26
クチマ大統領とプーチン大統領は23日、クリミアで会談し、アゾフ海とケルチ海峡に関する国境協定に調印した。

04/04/26
キエフで25日、チェルノブイリ事故18年にちなみ、健康補償を要求して数1000人の事故処理作業者がデモを行った。「国家の収入は増加しているのに、チェルノブイリ犠牲者への費用は減少している」と、チェルノブイリ同盟のAndreyevは語った。

04/04/27
TymoshenkoブロックのMatviyenko議員は26日、今月18日のMukacheve市長選挙で行われた不正行為について次のように発表した。12の投票所からの用紙が市選挙管理委員会へ運ばれる際にすり替えられた。我らのウクライナの候補Balohaが19385票を獲得し、大統領派の対立候補Nuserは13895票であったが、すり替えの結果、Nuserが17416票、Balohaが12297票と逆転した。

04/04/28
クチマ大統領は27日、キエフ訪問中のグルジア大統領Saakashviliと会談し、2国間協力について議論した。GUUAM(グルジア、ウクライナ、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、モルドバ)の次のサミットをトビリシで開くこと、イラクから使命を終了するまでは撤兵しないことで合意した。

04/04/29
28日イラク派遣中のウクライナ兵士が2人死亡し、イラクでのウクライナ兵士の死亡は6人になった。共産党は、イラクからの撤兵を求めて緊急議会を要求している。クチマ大統領は、ウクライナでは、昨年自動車事故や麻薬で2万3000人が死亡し、軍隊でも事故で143人が死亡した、と述べた。

04/04/30
ワルシャワのヨーロッパ経済フォーラムでクチマ大統領は29日、ウクライナのEU加盟について、EU側からの展望が示されていないと述べた。「ヨーロッパへの統合を以前の我々は熱望したが、EU側が歓迎している印はない」と述べた。

04/04/30
我らのウクライナのYushchenkoは29日、EU新加盟国にも加盟候補国にもウクライナの名前がないことは、この10年間のクチマ政権の「最大の成果」である、と皮肉った。ロシア、ベラルーシ、カザフスタンとの統一経済圏協定は、大統領選挙に向けてロシアにおもねる政策であると批判した。