ウクライナ国内ニュース

2004年7-9月



 
  


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2004年9月

04/09/01
クチマ大統領は8月31日、クリミアの企業で演説し、「国家は正常な路線を進んでいる」と述べた。「肝心なのは安定であり、急激な改革は社会を不安に導く」と付け加えた。

04/09/02
8月19-29日に行われた世論調査によると、大統領選挙でYushchenkoに投票するのが29%で、現首相Yanukovychに投票が24%であった。共産党のSymonenkoは7%、社会党のMorozと進歩社会党のVitrenkoがそれぞれ6%と2%で、残りの21人の候補は1%以下だった。

04/09/02
Yanukovych内閣は1日、9月から最低賃金を月205フリブナから237フリブナ(46ドル)に引き上げる決定を行った。これは、私営、国営を問わずすべての企業に適用される。さらに、来年1月には262フリブナに引き上げられる。

04/09/03
キエフのアパートのエレベーターで3日に爆発があり、Troyeshchyna市場の副所長Alisimenkoが重傷を負った。Troyeshchyna市場では8月20日の爆発で1人が死亡し10数人が負傷している。20日の爆発で警察は、4人の反対派を容疑者として逮捕している。

04/09/07
OSCEの人権民主事務所は6日、10月31日の大統領選挙へ向けてのモニタリング活動をはじめた。キエフには長期モニタリングのため12人の国際専門家が滞在し、さらに各地方に45人が活動する。選挙前には、短期モニタリングに約600人が加わる予定である。モニタリングの暫定結果は選挙の翌日に発表され、最終報告は6週間後に発表される。

04/09/08
9月1-4日の世論調査によると、反対派Yushchenko支持は31%で、現首相Yanukovych支持は24%だった。「選挙は公正に行われるだろう」と答えたのは回答者の12%で、「個別的な違反があるだろう」が32%、「重大な不正があるだろう」が25%、「選挙はまったくでたらめ」が18%だった。

04/09/10
現首相で大統領候補のYanukovychは10日、ファイナンシャルタイムス紙に、ウクライナは性急なEU加盟を求めず、貿易や労働力移動に関する数年間の協定を提案する、と述べた。Yanukovychによると、ウクライナは段階的にEUに近づく方法を選択する。

04/09/10
最高会議の人民農業党(NAPU)は10日、与党会派から離脱することを決めた。NAPUの議員は21人で、最高会議議長Lytvynがリーダーである。また、16人の中央グループ議員のうち11人が与党会派から離脱した。

04/09/14
大統領候補Yushchenkoは「急性中毒」で病気だったが回復した、と我らのウクライナのスポークスマンが発表した。

04/09/15
内務省次官Korniyenkoは14日、2000年9月16日のGongadze記者失踪の際に、内務相職員が尾行していたという情報は確認できなかった、と発表した。「もっと言えば、尾行に関する記録書類は2001年に廃棄された」とKorniyenkoは述べた。

04/09/16
ハリコフ市のケーブルテレビ会社は15日、「技術的問題」を理由にチャンネル5の放送を停止した。チャンネル5の支配人Poroshenkjoは、反対派の大統領候補Yushchenkoを支持しており、この2ヶ月間、ウクライナ各地でチャンネル5の「技術的問題」が生じている。

04/09/17
Gongadze記者失踪にちなんで9月16日、約5000人がキエフの集会に参加した。社会党のLutsnenkoは、Gongadze失踪ののちクチマ反対の運動が続き、クチマ大統領をだれも怖がらなくなった、と演説した。

04/09/20
Yanukovych内閣は18日、9月から最低年金を、137フリブナから284.6フリブナ(54ドル)に引き上げると発表した。財務大臣Azarovによると、1140万人の年金受給者が恩恵を受け、必要な資金は国営企業の売却から賄われる。

04/09/20
反対派大統領候補Yushchenkoは18日、急性中毒で2週間の病気の後、キエフで7万人の支持者の前で演説した。「大統領選挙で勝利するし、勝利したらイラクから直ちに撤兵させる」と彼は述べた。

04/09/21
検事総局は20日、反対派大統領候補Yushchenkoの急性中毒について、暗殺の可能性について調査をはじめた。最高会議も21日、425対17で、Yushchenko中毒調査特別委員会の設置を決めた。

04/09/22
最高会議議長Lytvynは22日、17人の議員が民主イニシアティブ・人民の権力会派から離脱し、新会派統一ウクライナを結成したと発表した。現在の勢力分布は、我らのウクライナ100、ウクライナ地域63、共産党59、社会民主党・統一40、労働党30、人民農業党21、社会党20、Tymoshenkoブロック19、ソユーズ18、人民民主党・産業企業党17、センターグループ16である。Yanukovych内閣に過半数の支持(226)があるか怪しくなっている。

04/09/23
検事総長Vasylyevは22日、反対派大統領候補Yushchenkoの毒物中毒事件はウクライナ保安サービスにまわされると述べた。一方、我らのウクライナのKostenkoは、毒物はリシンであり、Yushchenkoをねらったのは、外国のスパイではなく、国内の権力者であると語った。

04/09/24
現首相・大統領候補Yanukovyvhは24日、ウクライナ西部のIvano-Frankivskを遊説中に、2個の物体をぶつけられ入院した。YanukovychのスポークスマンHermanによると、命に別状はないが、物体のひとつは固いものであった。警察は17歳の青年を逮捕した。

04/09/27
現首相・大統領候補のYanukovychは24日、Iivano-Fraqnkivskでおきた自分への襲撃について、Yushchenko支持者によるものと示唆した。「Yushchenkoに聞きたい、これがあなた方のやり方か?」とYanukovychは語った。

04/09/29
反対派大統領候補Yushchenkoの治療を行ったウィーンのRudolninerhaus病院は28日、Yushchenkoの毒物事件には根拠がない、という声明を発表した。「毒物中毒という情報には医学的な根拠がなく、ウワサを鎮めるために異例の発表を行うことにした」と病院側は述べている。

04/09/30
Yanukovychの選挙事務所は29日に声明を出し、毒をもられたなどというデマを流したYushchenkoは国民に謝罪すべきだ、と述べた。一方、Yushchenkoは30日、ウィーンのRudolfinerhaus病院に出かけ、数日滞在して新たな検査を受ける。

04/09/30
8月末から9月末にかけて実施された、2000人を対象とする世論調査によると、大統領選挙第一回投票でYushchenko支持が34.4%、決選投票で支持が43.5%だった。一方Yanukovych支持は、第一回投票で27.7%、決選投票で35.9%だった。
 
 
 
 
 


2004年8月
04/08/02
Yanukovych候補の選挙対策チーフTihipkoによると、Yanukovych支持の署名はすでに400万に達した。10月31の大統領選挙候補となるには、9月20日までに50万人の支持署名を集める必要がある。

04/08/03
キエフ国際社会学研究所が7月19-27日に行った世論調査によると、8月1日に大統領選挙があったとすると、62.9%が投票すると答えた。支持の分布は、我らのウクライナのYushchenkoに投票が29.9%、現首相Yanukovych25.2%、共産党Symonenko8.8%、社会党Moroz6%、産業企業党Kinakh2.1%であった。ひと月前より、Yanukovychが5%増加し、Yushchenkoは同じであった。

04/08/04
我らのウクライナ陣営は3日、主な大統領候補によるテレビ討論の実施を呼びかけた。7月22-28日にかけてRazumkovセンターが行った世論調査によると、「次の日曜」に大統領選挙があった場合、Yushchenkoに投票が27.9%、現首相Yanukovychが21.1%、共産党Symonenkoが9.8%、労働党のMorozが6.5%であった。Yushchenkoは、ウクライナ中央部で50.9%、西部で65.6%であるが、南部で19.9%、東部で15.3%であった。一方Yanukovych支持は、東部で47.4%、南部で37.4%、中央部で17.2%、西部で12.2%だった。

04/08/06
中央選管は5日、10月31日の大統領選挙候補としてRohozhynskyyとHrabarを登録し、候補者数は26人となった。中央選管のKyvalobによると、26人が最終的な数字である。各候補者は、9月20日までに50万人の支持署名を集める必要がある。

04/08/09
クチマ大統領は8日、フメリニツキ原発2号機の運転開始に立ち会った。今年中にロブノ原発4号機も完成する。大統領は、両原子炉完成のために西側諸国が財政援助しなかったことを批判した。

04/08/10
我らのウクライナからの大統領候補Yushchenkoは10日、彼が大統領選挙に勝ったらイラクからウクライナ軍を撤退させると述べた。「クチマ・Yanukovyvh体制は、イラクへの派兵を、ウクライナ国内での反民主的行動のいいわけにしている」と語った。

04/08/12
我らのウクライナのYushchenkoは12日、Kryvorizhstal製鉄所の民営化は違法であり、民営化手続きで違法行為をした人々を罰するべきだと述べた。Kryvorizhstal製鉄所の価値は40から50億ドルであるが、その93.02%の株式が、クチマ大統領の義理の息子であるOinchukに8億ドルで売却された、とYushchenkoは述べた。

04/08/13
反対派大統領候補Yushchenkoの車が12日、南部ウクライナの道路で、あるトラックから3回にわたって道路から押し出されようとした。Yushchenkoの随行者がトラック運転手を捕まえて交通警察に引き渡したが、運転者は翌朝釈放された、とYushchenko側は発表した。一方、内務省によると、何もしていないトラック運転手が、随行者によって暴行を受けた。

04/08/13
クチマ大統領は13日、クリミアでラムズフェルド米国防省と会談し、ウクライナと米国は戦略的なパートナーであり、ウクライナのヨーロッパ統合への戦略に変わりはない、と述べた。ラムズフェルドは、ウクライナのイラクやコソボへの貢献を賞賛した。

04/08/18
大統領候補Yushchenkoの選挙スタッフは18日、Yushchenkoへの支持署名がすでに150万に達した、と述べた。大統領候補は9月20日までに50万人の支持署名を中央選管に提出する必要がある。

04/08/20
大統領候補で首相のYanukovychは19日にポルタバ州で、州当局と相談してパンの価格を引き下げると述べた。「ポルタバ州では9月に10%価格を下げるが、農民に値下げを転嫁することはない」と述べた。一方、共産党のSymonenkoは、穀類の無秩序輸出をやめるよう呼びかけた。

04/08/23
反対派大統領候補Yushchenkoは22日、別の反対派リーダーTymoshenkoとともに遊説を行うためドニエプロペトロフスクに入った。Tymoshenkoは、ウクライナ東部での選挙キャンペーンを受け持っている。Tymoshenkoは最近の週刊誌で、「大統領選挙で当局側がゴマカシを行うなら、暴動を起こす用意がある」と述べている。

04/08/24
反対派大統領候補Yushchenkoは24日、Wall Street Journal紙上で、10月31日の大統領選挙はウクライナの進路を決める歴史的な選択になるだろうと述べた。「ウクライナが、法の支配に基づく民主的な国家になるか、現在の延長として産業経済資本の特権階級が支配する国家になるかの分岐点になるだろう」と述べた。

04/08/25
ウクライナ独立13周年の24日、約5000人の兵士がキエフで記念パレードを行った。「我が国は世界の集団安全保障の中で重要な役目を果たしており、現在3000人以上の兵士が5カ国でPKOに従事している」と国防大臣Marchukは演説した。

04/08/25
8月7-15日にキエフで実施された世論調査によると、大統領候補として我らのウクライナのYushchenko支持が30%、現首相Yanukovych支持が25%であった。1か月前に比べ変化は認められなかった。

04/08/26
キエフ市長Omelchenkoは25日、「ウクライナの首都をキエフからドネツクに移転させる動きを防ごう」というパンフレットにある市長の署名は偽物であり、「偽パンフレットは、大統領選での対立をあおる意図をもっている」と述べた。Omlechenkoも26人の大統領候補の一人であり、別の候補で現首相Yanukovychは1997-2002年にドネツク州知事を務めている。

04/08/27
キエフ警察は27日、20日のTroyeshchenskyy市場での爆発事件の容疑者として、女性1人をふくむ4人を逮捕した。警察によると、うち2人はウクライナ人民党のメンバーで、政治的な犯行である。爆発事件では1人が死亡し13人が負傷した。

04/08/27
我らのウクライナに属するウクライナ人民党のKyrylenko議員は、Troyeshchynskyy市場の爆弾事件にウクライナ人民党メンバーが関係していたという発表は、大統領選へ向けての政治的な陰謀であると述べた。ウクライナ人民党は、2003年1月まではウクライナ人民ルフという党名であったが、Yushchenko候補を支持している。

04/08/30
ウクライナ政府は27日、これまで積み重なっていた炭鉱労働者への賃金未払いを解消する、と発表した。未払い総額は、1996年までさかのぼって、2億ドルを超える。

04/08/31
大統領候補で現首相のYanukovychは31日、政治システムに関する憲法改革を大統領選挙の前に行う必要があるとジャーナリストに語った。一方、反対派大統領候補のYushchenkoは30日、4月に否決された憲法改革案を最高会議で再び審議するのは違法である、と述べた。
 
 
 


2004年7月

04/07/01
駐ウクライナ米国大使Herbstは6月30日、市場経済へむけてのウクライナの努力を支持すると述べた。ウクライナ経済の問題点は、企業私有化での不透明さと経済活動に関する法整備の不十分さである、とHerbstは語った。

04/07/02
ウクライナ検事総局は1日、Gongadze記者殺害事件に関連する情報の事前審査を開始したが、その詳細は明らかでない。6月22日のIndependent紙に掲載された、クチマ大統領がGongadze殺害と関係している、という記事が検察を刺激したものである。

04/07/02
Gongadze事件に関する議会特別委員会のOmelchenko委員長は1日、Kravchenko前内務省の身柄の安全を確保する必要がある、と述べた。「証拠をもっている高官たちの身に、この国では何が起きるかわからない」とOmelchenkoは述べた。

04/07/07
10月の大統領選挙キャンペーンが7月3日からはじまった。中央選管にはすでに、3人の候補が登録した。現首相Yanukovych、我らのウクライナのYushchenko、社会党のMorozである。大統領候補者は、9月20日までに50万人の支持署名を集める必要がある。

04/07/07
YushchenkoとTymoshenkoブロックのYuliya Tymoshenbkoは2日、Yushchenkoの大統領選挙勝利に向けて協力する協定にサインした。Yushchenkoは4日、中央選管で大統領候補の登録手続きを終えた後、約5万人を集めて演説し「ウクライナは国民、ならびに西側からも東側からも信頼される国家である」と述べた。

04/07/08
Yanukovych首相は7日、10月31日の大統領選挙では、第1回投票で50%以上を得て勝利することを期待している、と述べた。Yanukovych陣営には、50以上の政党や組織が参加するだろうと述べた。

04/07/09
中央選管は8日、10月31日の大統領選挙にさらにSymonenko、Vitrenko、Rzhavskyy、Bazylyukの4人が立候補し、候補者は7人になったと発表した。

04/07/09
クチマ大統領は8日、土地売買の禁止を2007年1月1日まで延長する法案の署名に拒否権を発動した。この法案は先月最高会議で採択されたもので、これまでの法律では2005年1月1日まで土地売買が禁止されている。

04/07/12
我らのウクライナのYushchenkoは、大統領選挙へ向けての「人々のためのステップ」プランを発表した。プランによると、500万人の仕事を創出し、所得税を20%以下に低減し、農業生産性を2倍にし、徴兵期間を12ヶ月にするなどといった公約が述べられている。

04/07/12
企業産業党は10日、党リーダーであるKinakh前首相を、大統領候補に擁立することを決定した。Kinakhは、2001年3月から2002年11月まで首相をつとめた。

04/07/13
大統領府長官で社会民主党統一派(SDPU-o)リーダーのMedvedchukは13日、秋の大統領選挙ではYanukovych首相が勝つものと確信していると述べ、クチマ大統領は立候補しないと述べた。また、自身の立候補についても、SDPU-oはYanukovychを支持していると述べて否定した。

04/07/14
中央選管は13日、労働者農民共産党のYakovenkoと統一人民ルフのBoykoを、大統領候補に登録した、と発表した。候補者は9人となり、7月28日まで受け付けられる。

04/07/14
国家統計局は14日、2004年前半のGDPは前年比12.7%増加したと明らかにした。2003年のGDP増加は9.4%だった。

04/07/14
国家統計局は13日、6月1日時点でのウクライナの人口は4746万人で、1か月前に比べ3万人、6か月前に比べ20万人減少したと発表した。

04/07/15
ウクライナ東部のハリコフで14日、Yanukovych首相の大統領立候補支持の集会が開かれ、警察当局によると約10万人が参加した。一方、反対派我らのウクライナによると、集会参加者は5万人に満たず、「多くの人々は、参加しなければ職を失うぞ」と脅されていた。

04/07/16
国連の「人間発展レポート2004」によると、世界177カ国中、ベラルーシは62番目でウクライナは70番目だった。レポートが順位の算定に用いている指標は、平均寿命、教育レベル、生活レベル(1人当りGNP)の3つである。

04/07/16
中央選管は15日、産業企業党のリーダーで、前首相(2001年5月から2002年11月)のKinakhを、10番目の大統領候補に登録した。ちなみに、我らのウクライナのYushchenkoは、1999年12月から2001年4月まで首相を務めた。

04/07/16
欧州安全協力機構(OSCE)は16日、ウクライナ大統領選挙のモニタリングに650人を派遣すると発表した。大部分は、選挙の前日に配置されるが、50人は選挙運動期間全体をモニタリングする。

04/07/19
キエフで16日に開かれたウクライナ労働党大会は、満場一致でYanukovych首相を10月の大統領候補として支持することを決定した。労働党リーダーTihipkoは、Yanukovych候補の選対議長であり、「我が党につくすようにYanukovychのために働こう」と党員に呼びかけた。

04/07/19
キエフで17日、「人民の権力」党の結成大会が開かれた。新党は、月1000フリブナ(約190ドル)の最低賃金を要求し、Nechyporuk党首が10月の大統領選挙に立候補する。

04/07/21
中央選管は20日、ナショナリスト2人の大統領候補を登録した。新たに登録された、Kozakはウクライナ・ナショナリストのリーダー、Korchynskyyは国民兄弟連盟のリーダーで、候補者は12人になった。

04/07/21
ドネツク州Rodynskeの炭坑で19日にメタン爆発事故が発生し、少なくとも31人が死亡した。燃料エネルギー省によると、ウクライナの鉱山で今年の前半に69人の労働者が事故で死亡している。

04/07/23
中央選管は22日、Zbitnev、Volha、Chernovetskyの3人を大統領候補に登録した、と発表した。Zbtnevは新権力党、Volhaは大衆コントロール党、Chernovetskyはキリスト自由党で、候補者は15人になった。登録は27日まで。

04/07/26
大統領候補としてYanukovych首相を押すグループは24日、「将来への共同」ブロックを結成し、25の党がサインした。参加したのは、人民民主党、地域党、労働党、社会民主党統一、農業党などである。

04/07/27
クチマ大統領は15日、ウクライナの公式軍事ドクトリンから、NATO加盟に関する項目を除去する大統領令を発表した。これまでのドクトリンでは、NASTOとEUへの加盟が国防の目標とされていた。

04/07/27
我らのウクライナのYushchenkoは26日、Yanukovich首相が大統領になったとしても、その首相になる気はなく、そんな話はYanukovich側のトリックだ、と語った。Yanukovich陣営の選書責任者Tihipkoが最近、大統領選に勝ったらYushchenkoが首相に復活するだろう、と述べたのに答えたもの。
04/07/28
Yanukovych首相は27日、ウクライナはNATOに加盟する用意はないと述べた。この発言は、従来の国防ドクトリンの変更を受けたもので、ロシア外務省とウクライナ共産党は歓迎の意向を表明した。最高会議ヨーロッパ統合委員会のTarasyuk委員長は、今回の変更はウクライナの外交政策に反する、との意見を述べた。

04/07/29
国防大臣Marchukは28日、国防ドクトリンの変更は、ヨーロッパへの統合という路線の変更を意味してはいない、と述べた。ドクトリンの変更は必要であるが、それは基本戦略の変更ではない、と述べた。

04/07/29
中央選管は、大統領候補として次の5人を登録した。ウクライナ民族復活党Chernysh、
預金・社会保障人民党Kryvobokov、Yabluko党Brodsky、自由民主党Dushyn、無所属候補Chornovil。登録候補は20人となった。

04/07/30
国防大臣Marchukは29日、ウクライナ軍の人員を、現在の35万人から2015年までに10万人に削減すると述べた。第1段階として2009年までに20万人に減らし、第2段階で10万人とする。一方、国防支出は、現在の56億フリブナ(10.6億ドル)から2015年の172億フリブナに増加させる。

04/07/30
中央選管は29日、緑の党のKononovと人民権力党のNechyporukを大統領候補に登録し、登録された候補者は22人になった。