・研究室の実験装置・

中性子小角散乱装置(CN-2 KUMASANS)

小型の中性子小角散乱装置です。モノクロメーターはNi/Ti多層膜ミラーで、波長は0.3 nmと0.46 nmを選択できます。測定可能なqレンジは、各波長に対して0.15-3.5、0.15-2.0 nm-1です。検出器は3He二次元検出器です。試料環境として、磁場印加装置(永久磁石で0.5 T固定)と温度調節機(LAUDA RE206)があります。ソフトマターからハードマターまで幅広い試料の測定ができます。

Mo線源 X線小角散乱装置(NANO-Viewer 牛作

リガクのX線小角散乱装置です。Moの回転対陰極線源(Micromax 007HF)を装備しており、高エネルギーのX線(0.07 nm)を利用できます。無機固体材料等のX線の透過しにくい試料の測定に向いています。検出器はPilatus 100kです。測定可能なqレンジは、約0.1-9 nm-1です。

Cu線源 X線小角散乱装置(NANOPIX 熊作

リガクのX線小角散乱装置です。Cuの回転対陰極線源(Micromax 007HFMR)からの波長0.154 nmのX線を利用して、主にソフトマターや生物試料のナノ構造解析を行います。高強度高分解能の測定を可能にする最新の光学系と高性能2次元半導体検出器 HyPix-6000を装備しており、引き出し式の真空パスによりカメラ長を容易に変更することが可能です。測定可能なqレンジは、約0.02-40 nm-1です。

MALDI-TOF/MS (microflexLT)

BRUKER社製のMALDI-TOF質量分析計です。 サンプルにレーザーを照射してイオン化し、そのイオンの飛行時間を計測することで質量を測定します。 タンパク質のようなイオン化しにくいサンプルでも、マトリックスと混合することでイオン化が可能です。 主に変性条件下のタンパク質や消化したペプチドなどの質量の測定に用いられます。
ESI-TOF/MS (micrOTOF II)

BRUKER社製のESI-TOF質量分析計です。 キャピラリーから噴霧されたサンプル溶液をイオン化し、イオンの飛行時間を計測することで質量を測定します。 非変性条件・変性条件両方でタンパク質の質量分析が可能で、非変性条件下ではタンパク質の複合体も検出可能です。 サンプル溶液を直接注入する以外に、LCポンプに繋いでオンラインモードでも使用できます。
超遠心分析装置(XL-I)

Beckman Coulter社製の超遠心分析(AUC)装置のXL-Iです。試料溶液を高速回転させ、遠心力による目的の成分の沈降過程を観測します。沈降速度法および沈降平衡法によって、溶液中のタンパク質などの分子量、沈降係数分布、均一性、相互作用、化学量論比などの情報を得ることができます。UV吸収法とレイリー干渉法という原理の異なる独立した2種類の検出方法を同時に使って測定できるため、あらゆる分子種、幅広い濃度域に対応可能です。

動的光散乱装置 (ALV-5000)

溶液中分散している粒子 (溶質) はブラウン運動をしています。この粒子にレーザー光線 (本装置では波長632.8nmのHe-Neレーザー)を照射して散乱光を検出すると時間に依存した散乱強度 (揺らぎ) が観測されます。この揺らぎの自己相関関数から粒子の溶液中での拡散速度を算出でき、更にEinstein-STokes式から得られる流体力学半径 (Rh)より粒径分布を評価出来ます。我々は粒径分布を評価するのみならず他のダイナミクス測定とカップルした活用法も開発中です。

フーリエ変換赤外分光光度計 (FT/IR-4600)

フーリエ変換赤外分光光度計です。測定波数範囲は7,800-350 cm-1です。

紫外可視近赤外分光光度計 (V-670)

ダブルビーム光学系の紫外可視近赤外分光光度計です。測定波長範囲は190-2,700 nmです。

超微量分光光度計 (NanoDrop2000)

1μL程度の微量な試料の光学吸収を測定可能な分光光度計です。生体分子溶液の濃度定量に用いられます。
振動密度計 (DMA4500M)

Anton Paar社製の振動密度計 (DMA4500M) です。±0.00001 g/mL(小数点第5位まで)の精度での液体密度が測定可能です。散乱実験やAUCの解析に必要な溶媒の密度を厳密に測定します。また、試料溶液の濃度依存性を測定することで偏比容の決定が可能です。
落球式粘度計 (Lovis2000M/ME)

Anton Paar社製の落球式粘度計 (Lovis2000M/ME) です。回転型粘度計と比べて低粘度の液体(数mPas)が少量(0.4mL程度)の液量で測定可能です。散乱実験やAUCの解析に必要な溶媒粘度を高い精度で測定することができます。また、幅広い粘度範囲に対応しており、高濃度のタンパク質溶液の粘度測定も可能です。