原子炉実験所臨界実験装置(KUCA)を用いた学生実験参加者3000名を突破!!

2010年6月28日 更新

京都大学原子炉実験所では1975年より小型の研究用原子炉である臨界実験装置(KUCA)を用いて学部学生および大学院生を対象とした原子炉実験を行ってきた。これまでの実験参加大学は京都大学を含む国内の原子力系学科を有する12大学(京大、北大、東北大、東工大、都市大、東海大、名大、福井大、阪大、近大、神戸大、九大)、韓国の6大学、及びスウェーデンの1大学で、1週間の実験期間中に臨界近接実験、反応度測定、中性子束測定などの原子炉物理学に関する基礎実験と原子炉の運転実習を行い、各大学で2単位が与えられるカリキュラムとなっている。今年度は8週間の実験を予定しているが、6月21日の実験週で実験開始以来の参加学生数の累計が3000名に達した。実験参加者の中で卒業後原子力関係の企業や研究所等に就職するものも多く、国内および国外の原子力分野での人材育成に大きく貢献してきた。京都大学原子炉実験所としてこの原子炉実験の内容を充実させつつ今後も引き続き継続していきたいと考えている。

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