ホットラボラトリ

Hot Laboratory

ホットラボラトリホームページ

ホットラボラトリは原子炉室に近接して設置されている実験室で、原子炉で照射した試料の各種試験、化学処理、放射能測定などを安全に取り扱うための施設である。

ホットケーブ室

重コンクリート壁で遮へいされ、厚さ1 mの鉛ガラス窓から内部を見ながら、強放射性試料などを遠隔操作により安全に取り扱うためのホットセルが設置されている。Aセルでは水圧輸送管による照射や炉心照射を行った試料の開封や仕分けを行う。Bセルにはメスバウアー分光装置が設置されており、照射により生成した短寿命の線源を用いた、様々な核種のメスバウアー分光が可能である。また、強磁場下測定用マグネット、低温測定用クライオスタット、高温測定用ヒータチェンバーなどを使用することで、種々の条件下でのメスバウアー分光も可能であり、国内外でも稀有な設備として多くの研究に使用されている。Cセルには自発核分裂性核種であるCf-252を用いて検体へのイオン照射試験を行うための放射線試験装置が設置されており、人工衛星などに搭載される集積回路の宇宙空間での耐放射線性の調査や、放射線によって引き起こされる回路の誤動作の検出試験などが行われている。ホットセルの周囲には、圧気輸送管で照射する試料キャプセルの出し入れを行うステーション(Pn-1)や、黒鉛設備圧気輸送管のステーション(TC-Pn)、ヘリウム再凝縮装置、材料試験を行うための各種試験装置などが設置されている。

hl_1 hl_2

ホットセル

メスバウアー分光装置

ジュニアケーブ室

α線放出核種などを安全に取り扱うためのグローブボックスやフード、α線スペクトル測定器が設置されており、核燃料物質などの超ウラン核種を用いた化学実験や試料調製に利用されている。また、圧気輸送管(Pn-2)のステーションも設置されている。
hl_3
ジュニアケーブの圧気輸送管ステーション

セミホット実験室

第1~3実験室には、原子炉で照射した試料などの放射性物質の化学処理などを行うためのスクラバー付フード、グローブボックス、ケミカルフードなどが設置されている。第1実験室には圧気輸送管(Pn-3)のステーションも設置されている。第3実験室のクリーンルームにはICP-MSが設置されている。

機器分析室(第1、第2)

試料の微量・微小分析装置、すなわち高周波プラズマ発光分析装置、原子吸光分析装置、X線回折装置、走査型電子顕微鏡等が設置されている。

測定室

3室の測定室があり、γ線スペクトロメトリを行うためのゲルマニウム半導体検出器が約10台設置されている。

低温実験機械室

各種極低温実験に使用する寒剤(液体ヘリウム、液体窒素)の供給を行なっている。また、ワークショップとして、旋盤、フライス盤、ボール盤などの工作機械があり、技術支援や部材・資材の供給を行っている。
ge
ゲルマニウム半導体検出機