平成24年度

一般公開 平成24年4月7日(土曜日)開催

京都大学原子炉実験所では、平成24年4月7日(土曜日)に毎年恒例の原子炉実験所一般公開を実施しました。昨年度は、福島第一原子力発電所事故へ の対応の関係で開催を10月1日に延期しましたので、桜の季節に行うのは2年ぶりとなります。実験所の桜はほぼ満開となり、最高気温9.8℃と低かったの ですが、天候に恵まれ、665名の方々がお越しくださいました。

本年度の一般公開では、当実験所員による原子炉施設の見学会、科学実験・工作コーナーでの科学体験、ビデオを使った実験所の研究紹介を行いました。

施設見学では、自由に見学場所を選ぶことのできるアラカルト方式とし、実験所員の案内でKUR(研究用原子炉)、廃棄物処理棟およびFFAG加速器 の公開を行いました。KURには520名の方々が見学をされ、中性子をつかったガン治療をはじめとする最先端の研究活動を紹介しました。

科学実験・工作コーナーでは、かんさいアトムサイエンス倶楽部(日本原子力学会関西支部)との共催による、放射線を目で見る霧箱工作実験と自然放射 線検出コーナーの設置、原子燃料工業のご協力による電子線照射利用展示、関西原子力情報ネットサーフィンのご協力によるパネル展示、所員によって開発され た「放射線蛍光プラスチック」や福島原子力災害対策の一環として活動している「GPS連動型放射線自動計測システム(KURAMA)」の紹介をしました。

今後ともこのような機会を通じて、地域住民の方を含む、より多くの方々に、原子力とそれを支える基礎的な科学への理解の場を提供して、原子炉実験所における研究・教育活動についてご理解とご協力が得られるよう努力いたします。

最後に、今回の一般公開の開催にあたりご協力くださいました皆様方に感謝の意を表します。

 

一般公開詳細

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