サテライト・ミーティング「JCO臨界事故を考える」

サテライト・ミーティング「JCO臨界事故を考える」が開催(1月26日(水)、18時半~21時05分)されました。都合により参加できなかった関心のある人たちのために、当日の講演者の資料をここに提示します。

なお、後日、質疑応答を含めた報告書を出版する予定にしています。

趣旨

9月30日、茨城県東海村の株式会社ジェー・シー・オー(以下、JCO)事業所で臨界事故が発生しました。現場作業員が重度の被曝をしただけでなく、強い中性子線放出も続いて周辺住民の被曝やはじめての避難行動がとられ、住民生活などにもきわめて深刻な影響を与えました。何よりも、原子力関係者に衝撃であったのは「臨界事故が発生した」という事実でしょう。現在、さまざまな関係者により事故の原因、経過、放出放射能などが精力的に検討されています。また、原子力規制のあり方も見直しを求められています。KURを含めて全ての原子力施設で緊急点検も行われました。原子力施設に対する社会的な信頼は、大幅に損なわれてしまいました。実際に原子力施設で研究・教育活動を行っている我々には、この事故を冷静に分析して、適切な教訓を引き出す義務があると思われます。

講演者資料プログラム

  1. 何が起こったのか、炉物理的視点から:  三澤毅(京大炉) 20分 資料
  2. 中性子線量とソースターム: 今中哲二(京大炉) 20分 資料
  3. 事故直後の現場対応: 高橋知之(京大炉) 20分 資料
  4. 問題は何か: 小出裕章(京大炉) 20分 資料
  5. 何を教訓とするか: 藤田薫顕(京大炉) 20分 資料
  6. ディスカッション 30分

Page Update:2000/2/15