講演要旨

 

 重粒子線治療は放射線治療の一種で高エネルギーの炭素線を用います。高エネルギー炭素線は特定の深さの場所にエネルギーを集中的に付与する特性があり、体内のがん腫瘍に線量を集中させることができます。また、従来の放射線よりも生物学的効果が高くがん腫瘍を効果的に消滅させることができます。放医研では1994年から1万人以上の患者さんを治療し良い成績をおさめています。この優れた重粒子線治療を全国に普及させるために、装置の小型化、高度化の研究を進めています。

 本講演では重粒子線治療の概要とそこで用いられている最新の医学物理技術についてわかりやすく紹介します。

 

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講演者略歴

 

福田 茂一(ふくだ しげかず)
大阪大学理学部物理学科卒業、同大学院等にて原子核構造研究、イオンビームの応用研究。(財)若狭湾エネルギー研究センター主任研究員を経て、平成21年より放射線医学総合研究所物理工学部主任研究員。平成29年より現職。炭素線治療の医学物理研究、品新保証・管理の責任者も兼ねる。国際医学物理学会委員 他。