京都大学原子炉実験所研究用原子炉(KUR)
「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」の改訂に伴う
耐震安全性評価結果報告書

平成22年9月27日
京都大学 原子炉実験所

 京都大学は、文部科学省からの指示(※1)に基づき、「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」の改訂(以下「新耐震指針」という) に伴う既設試験研究用原子炉施設の耐震安全性評価を実施し、中間報告書(※2)として取りまとめ、平成21年6月30日付で文部科学省に提出しました。 その後、文部科学省における試験研究用原子炉施設耐震安全性評価妥当性確認ワーキンググループ(以下、「妥当性確認ワーキンググループという」)、 地質・地震動サブワーキンググループ、及び施設・構造サブワーキンググループによる地震動、原子炉建屋等の耐震安全性に関する内容の審議の結果を受け、 最終報告書(※3)として取りまとめ、平成22年7月28日付で文部科学省に提出しました。その後、最終報告書に対する妥当性確認ワーキンググループの審議を受け、 内容を一部補正した最終報告書(※4)を、平成22年9月27日付で文部科学省に提出しました。

 本報告書では、新耐震指針に従い、各種調査・評価の結果を踏まえ、検討用地震として内陸地殻内地震、プレート間地震、海洋プレート内地震を選定し、「敷地ごとに震源を特定して策定する地震動」及び「震源を特定せず策定する地震動」を評価し、新潟県中越沖地震の震源の評価結果等も踏まえて、震源モデルの不確かさにも配慮して基準地震動を策定しました。
 次に、この基準地震動を用いて、京都大学研究用原子炉(KUR)の原子炉を「止める」、「冷やす」、放射性物質を「閉じ込める」に係る安全上重要な機能を有する施設・設備の耐震安全性を評価し、これら施設・設備の耐震安全性が確保されることを確認しました。

*1 『発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針』の改訂に伴う既設試験研究用原子炉施設の耐震安全性の評価の実施について(文書番号18文科科第728号 平成18年12月21日)

*2 京都大学原子炉実験所研究用原子炉(KUR)「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」の改訂に伴う耐震安全性評価結果中間報告書(平成21年6月)

*3 京都大学原子炉実験所研究用原子炉(KUR)「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」の改訂に伴う耐震安全性評価結果報告書(平成22年7月)

*4 京都大学原子炉実験所研究用原子炉(KUR)「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」の改訂に伴う耐震安全性評価結果報告書(平成22年9月一部補正)

添付資料
『発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針』の改訂に伴う既設試験研究用原子炉施設の耐震安全性の評価の実施について(文書番号18文科科第728号 平成18年12月21日)