京都大学複合原子力科学研究所 放射線生命科学研究部門
粒子線生物学研究分野

Japanese   English

Member

■ 教職員

OB・OG

■ 教職員

  • 増永 慎一郎(R3年3月退職)
  • 田野 恵三(R2年3月退職)
  • 小橋川 新子(H31年3月任期終了)
  • 森脇 隆仁(H27年3月任期終了)

■ 学生・共同研究員

  • 建部 仁志(近畿大学医学部附属病院放射線治療科)
  • 藤池 春奈(H30年3月修士課程修了)
  • 角田 圭(H29年3月修士課程修了)
  • 岡本 紗季(H27年3月修士課程修了)

渡邉 翼(准教授)

居室等

  • 京都大学複合原子力科学研究所 粒子線腫瘍学研究センター1F
  • TEL : 072-451-2407
  • watanabe.tsubasa.8x[at]kyoto-u.ac.jp

学歴・学位

  • 京都大学医学部医学科卒業
  • 京都大学大学院医学研究科博士課程修了
  • 医学(博士) (京都大学)

職歴

  • 京都大学医学部附属病院 臨床研修医・医員
  • 日本学術振興会特別研究員(DC1)
  • University of Freiburg, Germany Postdoctoral fellow

所属学会

  • 日本医学放射線学会
  • 日本放射線腫瘍学会
  • 日本癌治療学会
  • 日本中性子捕捉療法学会
  • 日本ハイパーサーミア学会
  • 国際中性子捕捉療法学会

研究内容

私の研究者としての大きなミッションは、「中性子捕捉反応(BNCR)の新たな応用展開の方法を創造していくこと」だと常に意識し、日々研究を行っています。そのためのキーワードは生体内でのホウ素中性子捕捉反応の制御です。

日本の製薬企業と多くの日本の研究者を中心としてホウ素薬剤の開発と製剤化の努力が実り、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は頭頸部がん(顔や首の“がん”)など一部の癌には既に日本では保険適応で行える治療となりました。BNCTは従来の方法では治療が困難な癌の状態に対しても治療効果を認める場合もあり、大変良い治療であることは間違いありません。しかし万能では無く、いくつかの治療上の制約も存在し、身体にできる全ての“がん”に使うことができる治療ではありません。BNCTにより癌を根治するために重要な要素の1つが腫瘍組織内でのホウ素原子の分布です。私は研究プロジェクトとして現在、既に承認されて臨床で使用できるホウ素薬剤をうまく利用しながら、ホウ素原子の分布の制御に着目した新たな戦略を用いて、より多くの種類の癌にBNCTを適応できるようにするための基礎研究を行っています。

BNCTはホウ素薬剤の全身投与と中性子の局所照射の組み合わせによりはじめて効果が出る、「薬剤」x「物理現象」の組み合わせの治療と捉えることができます。この点で、工夫次第では全身投与の化学療法(抗がん剤)の良い部分と、局所療法の放射線治療の良い部分とをうまく組み合わせて新たな戦略を立て直し、難治性疾患に対するこれまでにない革新的な治療法とすることができるのではないかと考えています。ホウ素原子の生体内での分布を制御することを軸に、中性子捕捉反応を用いて様々な難治性疾患に対する治療を行うための基盤となる技術を確立させ、新たなBNCTの応用展開につながる研究を行いたいと考えています。

▲ Top

真田 悠生(助教)

居室等

  • 京都大学複合原子力科学研究所 粒子線腫瘍学研究センター2F
  • TEL : 072-451-2444

学歴・学位

  • 京都大学理学部卒業
  • 京都大学理学研究科生物科学専攻修士課程修了
  • 京都大学理学研究科生物科学専攻博士課程修了
  • 理学博士(京都大学)

職歴

  • 京都大学理学研究科生物科学専攻 教務補佐員
  • 京都大学複合原子力科学研究所(旧原子炉実験所)放射線生命科学研究部門 助教

所属学会

  • 日本放射線影響学会
  • 日本遺伝学会
  • 日本分子生物学会
  • 日本中性子捕捉療法学会

研究内容

固形腫瘍内のがん細胞がどのような環境下にいるかということは、がん治療の効果を考える上で非常に重要です。これまで低酸素環境や低栄養環境下のがん細胞が、治療後の再発や転移につながるということが報告されており、このようながん細胞を特異的に増感させる方法を研究しています。

現在は、(1)低栄養環境とがん細胞の放射線抵抗性の関係について、(2)腫瘍内環境がホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の効果にどのように影響するかについての研究を主に行っています。

▲ Top