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コッククロフト加速器

パルス状中性子発生装置

 臨界集合体と組み合わせたパルス実験(反応度測定、飛行時間法による炉心内中性子スペクトル測定など)を目的とした中性子発生装置である。これは、加速電圧300kVの絶縁変圧器型加速器で加速した重陽子をトリチウムターゲットに当てて14MeVの高エネルギー中性子を発生させるものである。臨界集合体と組み合わせて設置されているものとしては、世界で最も強力なものの1つである。近年研究が盛んに行われている加速器駆動システムに関する基礎実験はこの装置とA架台とを組み合わせて行っている。また、中性子発生反応がD-T核融合反応と同じであるため、核融合関連の基礎的な実験などにも使用することができる。  この加速器とは別に、隣の建屋に設置されたFFAG加速器からの陽子ビーム(最大エネルギー100MeV)をA架台横まで輸送し、重金属ターゲットに衝突させてパルス状の高エネルギー中性子を発生させる中性子発生設備が設置されており、2009年3月から世界で初めて陽子ビームを用いた加速器駆動システムに関する基礎実験を開始した。

KUCA付設パルス状中性子発生装置