上野公園の緋寒桜 表慶館前景 国立博物館本館躍場 国立西洋美術館「地獄の門」 国立西洋美術館「考える人」「カレーの市民」


西洋美術館エントランス
ロダンの彫刻


(お詫び)
彫刻を際立たせる為に、色調補正をしています。

考える人
ロダン作

制作:1902-04 ブロンズ

「地獄の門」の上部中央に位置する。

地獄に落ちて行く罪人を傍観している男は当初「詩人
(ダンテ)」と呼ばれた。
孤独と苦悩の芸術家ロダン自身とも言われる。

(注)京都国立博物館の「考える人」の現状







カレーの市民
ロダン作

制作:1884-88 ブロンズ

カレー市より依頼された100年戦争(1337-1458)の
エピソードに基づくモニュメント

1347年、王位継承問題を名目に起こった
英仏間の100年戦争の最中、
イギリスのエドワード3世はカレー市を包囲。
市民の代表が町の城門の鍵を持って降伏する事を条件に
攻撃をやめることを宣言した。

★★★

身をもって市を救った6人への賛美。
ロダンはしかし、英雄記念像としてではなく、
死に直面した男たちの怖れや苦悩を鮮やかに表現した。

そのあまりに人間的な解釈・表現は容易に受容れられず、
88年に完成したものの、その後7年間設置されることはなかった。


慄然と頭を抱える男、逡巡する男、自己に課せられた使命に毅然と従う男・・・

カレー市はロダンに、鍵を持ち5人を率いた男(右端)一体を注文しましたが、
彼は報酬を度外視して6人すべてを制作しました。

また、その時代のカレーの市民達が日常的に群像と触れ合って欲しいと願い、
地面に設置することを希望したという事です。(八方からの鑑賞を意図した構成になっています)

西洋美術館もある時期までは直置きでしたが、なにゆえか現在は高い土台の上に設置してあり、
見上げる形での鑑賞となります。(背景の建物は美術館の外壁)

撮影・編集:Y.FUJIKAWA
撮影日:2002/3/9

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