京都大学原子炉実験所     技術室



 <技術室長挨拶>

1963年4月1日に原子炉実験所は「原子炉による実験及びこれに関連する研究」を行うことを目的に、全国大学の共同利用研究所の役割をもつ京都大学附置研究所として設立されました。研究・運営のための組織に技術室があり、技術職員は、安全管理のための組織である管理部(研究炉部、臨界装置部、実験設備管理部、放射線管理部、廃棄物処理部など)に属して、原子炉・放射線施設を安全に保守・管理することを主たる業務としながら共同利用者・研究者の研究支援を行っています。

次世代を担う技術職員のため、個別研修としてスキルアップのための講習会、他大学・研究機関などで開催される技術研修会への参加、技術発表や研修会・見学会を開催するなど経費の許す範囲で積極的な運営をしています。また、技術職員が主体となる安全管理講習会の実施や、地域広報活動の一環としてのアトムサイエンスフェアでは、科学実験教室などへも積極的に参加しています。

2013年、原子炉実験所創設50周年を迎えるにあたり、これまで原子炉実験所の安全管理を支えてきた人々に感謝を奉げるとともに、これからの原子炉実験所における安全管理の現場を預かる我々技術職員は、意識を新たに各人の職務を全うしていかなければなりません。2011年の東日本大震災以降、新たな監督官庁が発足し、安全管理に対する要求がさらに厳しくなってきています。技術職員は、それぞれの専門技術をさらに磨き、それを組織に生かすことが必要です。

研究炉の運転がどこまで延長されるか、BNCTFFAGの進展など不透明ながら、現在原子炉実験所は更なる将来に向け、大規模なインフラ工事が行われています。技術職員も将来に向け、技術・能力の向上に努めることを希望します。

                   20135月 技術室長 小堀浩成



・前技術室長(池川氏)挨拶