研究内容

概要  ~材料特性発現機構解明のための中性子散乱による構造研究~

  人間に役立つ種々の材料の開発研究が行われていますが、その特性の発現機構を解明することにより、さらに良い特性を持った材料の発明や改良をおこなうことが可能となります。中性子の特徴を最大限に利用した中性子広角・小角散乱、準弾性散乱そして非弾性散乱実験をおこない、不規則系(非晶質、ガラス)物質や非平衡物質そして結晶物質で構成される機能材料やエネルギー材料などの原子の配列(構造)や運動を明らかにしていく研究をおこなっております。さらに、構造データをもとにリートベルト解析やリバースモンテカルロ法などを用いて原子配列の「視覚化」をおこない、それぞれの材料の構造と物性との関係を明らかにしようとしております。
  • キーワード
     中性子散乱(回折)、X線回折、構造解析(リートベルト解析、PDF解析、RMCモデリング、等 )、エネルギー材料(電池材料、水素貯蔵材料、等)、機能性材料 、超イオン伝導体(固体電解質材料)
  • 国内での学会活動
     日本金属学会、日本固体イオニクス学会、日本中性子科学会を中心に活動しています。

主な研究テーマ
  1. 超イオン伝導体の構造に関する研究
  2. 水素吸蔵材料の構造学的研究
  3. セメント材料の水和反応研究
  4. 新規中性子回折装置の開発と設計・製作
⇒ さらに理解や検討を深めていただくために
研究設備 研究室にある実験装置など。
    中性子散乱装置   その他の測定装置  試料作製装置
国内/国外の中性子科学関連施設 本研究室でよく利用している研究施設。