イノベーションリサーチラボラトリ実験室での火災について

2020年1月28日 更新

京都大学複合原子力科学研究所のイノベーションリサーチラボラトリ実験室内において、本日1月28日の午前中に発生しました火災について、以下のとおりご報告いたします。

【火災の原因等】
 固定磁場強収束(FFAG;Fixed Field Alternating Gradient)加速器本体に付設されている磁場補正用のコイルが焦げ、コイル表面の被覆材(絶縁のための樹脂)が融け落ちていることを確認しました。発煙を確認した後、ただちに通電を停止したため、延焼等もなく鎮火状態でした。その後、消防署が原因を調査したところ、発熱するコイルのための冷却水が流れていなかったため、コイルが過熱状態となって、絶縁樹脂が焦げ、発煙したことがわかりました。

【被害の状況等】
 火災発生時は加速器が停止中であり、室内には放射性物質も存在せず、環境への影響は全くありませんでした。また、担当者も含め人的な被害もありませんでした。
 なお、本火災による研究所内にある原子炉施設への影響はありません。

今後、早急に詳細な原因究明と再発防止に取り組んで行く所存です。

最後に近隣住民の方々、関係機関の皆様等へ多大なご心配・ご迷惑をお掛けすることになったことを深くお詫び申し上げます。

複合原子力科学研究所長 川端 祐司

本件に関する問い合わせ先:
複合原子力科学研究所
中央管理室(中島、釜江)
TEL:072-451-2400

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