アクチノイド物性化学研究分野

教授 山村 朝雄 yamamura*rri.kyoto-u.ac.jp
助教 田端 千紘 tabata.chihiro.3z*kyoto-u.ac.jp

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アクチノイドは人類が見出して約70年程度と比較的研究の歴史が浅い元素群であるが、原子力発電での利用はもちろんのこと、最近では放射性元素としての性質を活かした核医薬への応用など、応用面における社会的ニーズの観点から注目度が非常に高い元素群でもある。また、5f内遷移元素としての複雑な電子的性質に起因した、新奇な化学的・物理的性質を示す化合物が現在も多く発見され続けており、応用面だけではなく学術的側面からも非常に魅力的な元素群である。

本研究室ではアクチノイドを含む錯体、酸化物を含む種々の化合物について、新物質を開発し、その物理的・化学的性質をミクロな電子レベルから解き明かすことで、原子力・医薬・材料をはじめとした広範囲な応用分野へ貢献することを目指している。例えば、人間の寿命を遥かに超える超長半減期の放射性廃棄物を管理可能にする方法や、ガン治療のための核医薬の開発、原子力発電における高度制御可能な燃料の調整法などといった現代社会における課題に基礎科学の観点からアプローチしていく。そのために、錯体や酸化物の合成、結晶構造・熱力学量および輸送定数などの物性評価、中性子や放射光などの量子ビーム利用実験や核磁気共鳴(NMR)など、様々な実験テクニックを活用した研究を進めている。