放射性同位体安全管理研究分野

特定教授沖 雄一oki.yuichi.4e*kyoto-u.ac.jp

※メールアドレスは * を @に置き換えてください

当研究分野は2023年5月1日に設置された新しい研究分野であり、現在および将来の加速器施設や原子炉施設の放射線管理上の諸問題を解決するための基礎データの収集などを行う。

近年の放射線医療や種々の分析手法などの急速な発展に伴い、多数の大強度や高エネルギーの加速器が稼働している。これらの加速器施設では加速器自身のみならず、加速器室内の空気や冷却水なども放射化する場合が多く、特別な管理を必要とする。当研究分野では、加速器施設内で生成する放射性核種の挙動(放射線施設環境放射能)を研究し、放射線管理・放射線防護の業務に生かす。

核医学の進展に伴い、大数量のRIを取り扱う例が増加している。また例えば、大強度加速器ではビーム制御のトラブルがあると、金属機器の放射化した部位が加熱され、RIの飛散が懸念されることがある。このような実験時やトラブル時のRIの飛散を事前に評価するために、種々の条件下でRIの飛散率と、生成する放射性エアロゾルの性状の評価を行う。