加速器応用工学研究分野

准教授 高橋 俊晴 takahasi*
准教授 石 禎浩 ishi*
助教 上杉 智教 touesugi*
助教 栗山 靖敏 kuriyama*

この研究分野では、FFAG陽子加速器および電子線形加速器を用いた研究を行っている。FFAG陽子加速器は加速器駆動システム(以下ADS:Accelerator Driven System)の基礎研究に用いられている。ADSとは加速器からのビームで未臨界炉を駆動する、加速器と原子炉が結合したシステムで、原子炉運転後に生じる長寿命放射性物質を核変換により短寿命化することが可能な装置である。本研究所は核破砕中性子を用いたADS実験ができる世界で唯一の研究機関である。この実験は2009年より継続的に実施され、ADS実用化に必要な基礎データの収集を行っている。FFAG陽子加速器はADS実験の他、材料等の照射実験にも用いられている。
また、電子線型加速器などの高エネルギー電子ビームを用いて、ミリ波からテラヘルツ波の波長領域における新たな大強度光源の開発と分光法の開発を行うとともに、光物性、顕微イメージング分光などへの応用研究を行っている。

京大FFAG陽子加速器の全景
FFAG陽子加速器の全景