研究室のメンバー

准教授

谷口 秋洋(たにぐち あきひろ)

【所属】
京都大学複合原子力科学研究所粒子線基礎物性研究部門

【所属学会】
日本物理学会

【略歴】
1995年4月〜2004年2月 京都大学原子炉実験所 助手
1997年3月 名古屋大学 博士(工学)
2004年2月〜2007年3月 京都大学原子炉実験所 助教授
2007年4月〜2018年3月 京都大学原子炉実験所 准教授
2018年4月〜現在    京都大学複合原子力科学研究所 准教授

【研究テーマ】
・中性子過剰核種の核分光学的研究
・不安定原子核の生成分離に関する研究
・ミュオン原子生成法に関する研究

【連絡先】
E-mail:taniguchi.akihiro.2rkyoto-u.ac.jp
TEL:072-451-2421

助教

谷垣 実(たにがき みのる)

【所属】
京都大学複合原子力科学研究所粒子線基礎物性研究部門
【所属学会】
日本物理学会 日本原子力学会

【略歴】 〜1996.9
大阪大学大学院理学研究科 学生
学部時代からずっと同じ研究室だった。阪大のバンデグラフや理研のRIPS、LBLの88inchサイクロトロンをつかって、核構造や核物性研究をすすめた。厳しい研究室ではあったものの、本人の意思を最大限に尊重してくれる研究室だった。約1年LBLにも滞在し、現地で暮らしたのも良い経験になりました。理研で行った実験で学位論文を書くことになったが、博士後期課程の標準年限内に博士論文が仕上がらず、最後の半年は奨学金もなくなって爪に灯をともすような生活をしていた。 あの貧困生活はもう二度と味わいたくない。

1996.10〜1999.3
東北大学サイクロトロンRIセンター 講師(研究機関研究員)
国際会議でお会いした東北大学の先生からCOE研究員にならないかとお誘いがあり、博士論文未完のままとはいえ食うや食わずの生活から脱出。初めて関西を離れる。
仙台の辛い冬に泣きつつも、快適な夏やおいしい海の幸、山の幸、うまい地酒に満足。
厳しい冬となんでも醤油味にしてしまうあの味付けさえなければ、仙台はとても良いところです。主に核構造の研究を進めていたが、在任中にサイクロトロン更新計画が立ち上がり、任期の大半はサイクロトロン建設作業のために働いた。
今時の加速器はメーカーが作るのが当たり前なのに、貧乏故に自分達で何でもやる事になってしまった。しかし、加速器の建設の隅々まで関わる事が出来たのは非常に貴重な経験で、これが後々大変役立つ事に。これらの仕事と並行し、阪大の指導教官に大変ご迷惑をかけながらも、どうにか博士論文を書き上げて学位を取得した。
ただ、非常に忙しかったがために、医師から「過労」と診断されてしまった。

1999.4〜 京都大学複合原子力科学研究所 助教(現職)
ようやく常勤職につけた。しかも暮らし慣れた関西に戻ってきたのでとても嬉しかった。こちらで核物性の研究を進めつつも、最初の一年は東北大のサイクロトロン更新作業で全日空で大阪〜仙台をひたすら往復することに。

2002年〜
東北大時代のサイクロ建設の経験を生かし、実験所のFFAG加速器建設に参加した。軟弱地盤の崖を切り崩し、基礎を作ってから建屋を立てる、というところから始めたので、土建業の大変さや建築の図面も多少わかるようになった。軟弱地盤を相手にしてみて関空の土木技術は凄いことを実感。当然FFAGの設計・建設・試験調整もやるので、仙台での苦労をもう一度味わうことになる。その際東北大サイクロ用に開発した制御系をさらに発展させるべく暖めていた構想を実現することができた。
また、FFAGの建設状況や加速器制御系の開発を国際会議で発表するようになり、英語でのハッタリ満載(?)ぶっつけ本番の講演と限られた予算で出張するためのへんてこな経路の格安チケットの取り方が上達した。

2008年位〜 本業の核構造や核物性の研究に戻り、休止中の原子炉に代わり古巣の東北大学サイクロトロンRIセンターで中性子過剰核の核モーメント測定などを行うようになった。自分の建設した加速器を武器に海外の研究グループも精力的に取り組んでいる領域へ乗り込むのはとても楽しい。仙台の安くて快適なビジネスホテル情報にも強くなった。

2010年より、運転再開した原子炉や阪大RCNPでも核モーメント測定のための実験を開始。中性子によるネオジム磁石の減磁についても研究を本格化。減磁測定装置に使うタミヤのギアボックスを探しに昼間から近所のおもちゃ売り場に出没する。

2011年の東日本大震災で東北大サイクロも大きな被害を受け、軌道に乗り始めたモーメント測定も中断。また震災に伴って起きた東電福島第一原発事故の実験所の対応に参加。
そしてコーヒータイムの会話がきっかけでKURAMAを開発、現在も国や県の走行サーベイで使われている。KURAMAの開発と実用化は「金はないが自由はある」大学らしさ、幅広い専門分野の研究者が集まる実験所らしさが活きた好例だと思う。
現在も生活圏密着の継続的な放射線計測を目指した後継機のKURAMA-IIの開発を続けており、大阪と福島を往復する日々。
福島では実験所の定宿である松島屋旅館の皆さんに大変良くして頂いている。復興支援に行ったはずが逆に一人暮らしで不摂生の続く私の生活支援状態に。夜にロビーで旅館の方々や近所の方々と酒を飲みながら語る時間は貴重。

【研究テーマ】
原子核構造、核物性、加速器関係、KURAMAの開発
【最近の研究】
KURAMA、KURAMA-Uの開発
中性子過剰核の電磁気モーメント測定(特にZ=50、N=82近傍
加速器中性子によるネオジム系永久磁石の減磁機構
加速器制御システムの開発と物理実験の機器制御への応用
摂動角相関用の計測系の高度化も進めています

【趣味】

  • 水泳 以前は週3〜5日だったが、最近出張が多くてサボり気味。1日最低1.5kmは泳ぎます。
  • 音楽鑑賞
    (良い曲ならなんでも。特にLuiz Bonfa(「玉姫殿提供天気予報」です)、Swing Out SisterRicardo Torresがお気に入り)
  • 「水曜どうでしょう」 当然DVDは欠かさず買ってます。
    まさか近所をどうでしょう軍団がカブで走ってたとは…。
  • 日本酒 一合くらいでデキ上がるが、その一合のために努力を惜しまない。出羽桜一耕(生)富久錦の特別純米生原酒のような酒が好き。
  • 海外旅行 目的地より目的地までのフライトを楽しんでいるような…。

【連絡先】
E-mail:tanigaki.minoru.3ukyoto-u.ac.jp
TEL:072-451-2476

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研究員

大久保 嘉高(おおくぼ よしたか)

【連絡先】
E-mail:ohkubo.yoshitaka.7mkyoto-u.ac.jp

事務補佐員

北村 友佳(きたむら ゆか)

【連絡先】
E-mail:kitamura.yuka.8zkyoto-u.ac.jp

学生

M1 1名

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元スタッフ・卒業生

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