国際交流

原子炉実験所は、全国大学共同利用研究所として、国内の大学及び研究機関から数多くの研究者や大学院学生を受け入れている。一方、海外との学術交流も年とともに盛んになり、その活動範囲は多岐にわたっている。ここでは、原子炉実験所における最近の国際交流についての概要を紹介する。

原子炉実験所国際交流委員会

平成2年(1990)4月に、原子炉実験所国際交流委員会が設置され、部局間学術交流協定、国際共同研究、及び研究者・留学生の受入れなど、原子炉実験所の国際交流にかかわる諸問題について審議検討する態勢が整えられた。

部局間協定

表1  部局間協定等締結相手研究機関

国名 部局間協定等締結相手機関名 締結年
アメリカ合衆国 ミズーリ大学原子炉施設(Research Reactor Facility, University of Missouri) 昭和62年(1987)4月10日
ミシガン大学フェニックス原子炉研究所(Phoenix Research Reactor Laboratory, University of Michigan) 昭和62年(1987)11月24日
オハイオ州立大学原子炉研究所(Nuclear Reactor Laboratory, Ohio State University) 昭和62年(1987)4月10日
マサチューセッツ工科大学原子炉実験所(Nuclear Reactor Laboratory, Massachusetts Institute of Technology) 昭和63年(1988)4月27日
カリフォルニア大学バークレー校工学部(The College of Engineering, University of California, Berkeley) 昭和63年 (1988)12月23日
ロードアイランド大学総合工学部(College of Arts and Science, University of Phode Island) 平成3年(1991)3月28日
アルゼンチン共和国 クヨ大学バルセイロ大学院(El Instituto Balseiro, Universidad de Cuyo) 昭和63年(1988)10月7日
オランダ デルフト工科大学原子炉実験所(The Interfaculty Reactor Institute, Delft University of Technology) 平成10年(1998)10月23日
カナダ マクマスター大学工学部(The Faculty of Engineering, McMaster University) 平成8年(1996)4月11日
スウェーデン チャルマース工科大学(Chalmers University of Technology) 平成12年(2000)3月27日
大韓民国 浦項工科大学校物理学科(Physics Department, The Pohang University of Science and Technology) 平成12年(2000)3月23日
慶熙大学校テクノ工学部(Collage of Advanced Technology, Kyung Hee University) 平成15(2003)7月1日
漢陽大学校工学部(Hanyang University) 平成16年(2004)10月19日
朝鮮大学校工学部(Engineering College Chosun University) 平成17年(2005)7月28日
韓国原子力研究院高中性子束利用研究炉研究センター

(HANARO Application research Center,

Korea Atomic Energy research Institute)

平成17年(2005)12月21日
済州大学校工学部(Cheongju University) 平成19年(2007)5月22日
ソウル大学校工学部(Seoul National University) 平成20年(2008)6月2日
韓国科学技術院工学部(Korea Advanced Institute of Science and Technology) 平成20年(2008)6月4日
東国大学校エネルギー・環境学部(Dongguk University) 平成20年(2008)6月5日
大邱カトリック大学校保健科学部(College of Health Science,

Catholic University of Daegu)

平成22年(2010)1月
順天卿大学校・工学部College Of Engineering,

Soonchunhyang University

平成22年(2010)6月30日
蔚山科学技術大学校先進原子力技術工学研究センター 平成23年(2011)
建国大学校医療生命学部 平成23年(2011)
成均館大学校理学部 平成24年(2012)
浦項工科大学校先端原子力工学部 平成24年(2012)
韓国原子力研究所・核データセンター 平成26年(2014)
世宗大学校 工学部 平成28年(2016)2月
原子力協力財団 平成28年(2016)12月
台湾 国立清華大学原子核科学技術開発センター

(Nuclear Science and Technology Development Center,

National Tsing Hua University)

平成22年(2010)3月
中華人民共和国 西安交通大学エネルギー・動力工学部(西安交通大学能源与動力工程学院) 平成9年(1997)5月27日
中国科学院プラズマ物理研究所(The Institute of Plasma Physics, Academia Sinica) 平成11年(1999)3月16日
中国原子能科学研究院物理研究所(Department of Nuclear Physics, China Institute of Atomic Energy) 平成13年(2001)7月3日
中国科学院近代物理研究所 平成25年(2013)
中国科学院核能安全技術研究所 平成25年(2013)
合肥工業大学材料工学研究科 平成27年(2015)7月
南華大学湖南省核燃料サイクル技術と設備共同イノベーションセンター 平成27年(2015)10月
チェコ共和国 チェコ工科大学原子力・物理工学部 平成24年(2012)
ドイツ ドレスデン工科大学動力工学研究所 平成24年(2012)
ロシア ロシア科学アカデミーベルナツキ地球化学分析化学研究所 平成25年(2013)
英国 ラザフォードアップルトン研究所科学技術協会(加速医科学技術センター) 平成25年(2013)
インドネシア インドネシア原子力庁科学技術推進センター 平成26年(2014)
スイス ポール・シェラー研究所中性子・ミュオン研究部及び理化学研究所光量子工学研究領域 平成29年(2017)3月

これらの覚書においては、研究用原子炉を用いた研究の推進及びこれらに関連した技術開発、並びに原子力工学及びこれに関連した教育について、両者の間において協力と交流を促進することを目的としている。

国際共同研究

現在、原子炉実験所において、進行中の国際共同研究は2件で、次のとおりである。(実施期間)

  1. 二酸化炭素の沸騰熱伝達に関する研究(平成18年4月~継続中)
  2. 陽電子消滅分光法によるガス原子の検出方法の開発(平成13年4月~継続中)

研究者の交流及び留学生の受入れ

表2 留学生・外国人研究者の受け入れと教官の海外派遣

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
留学生 9 9 11 8 3
外国人研究者 4 1 3 3 6
職員の海外派遣者 90 90 99 98 89