平成26年度

一般公開 平成26年4月5日(土曜日)開催

京都大学原子炉実験所では、平成26年4月5日(土)に毎年恒例の一般公開を実施しました。例年にない肌寒い中での公開でしたが、一日開催としては最多の1,023名の方々にお越しいただきました。

今回の一般公開では、3ヶ所の施設見学と2つのイベントを行いました。見学施設は、研究用原子炉、イノベーションリサーチラボラトリ(FFAG加速器)、放射性廃棄物処理設備です。研究用原子炉とFFAG加速器については見学ツアーを行いました。イノベーションリサーチラボラトリでは、サイクロトロン加速器によるホウ素中性子捕捉療法についてのパネル紹介も行われました。研究用原子炉は552名、イノベーションリサーチラボラトリは265名の方々が見学されました。両施設とも過去最高の見学者数でした。

イベントでは、図書棟会議室において、福島第一原子力発電所の事故による広範囲の放射能汚染に対し放射線マッピングを効率的・継続的にできる当実験所で開発された、GPS連動型放射線自動計測システムKURAMAとその改良型であるKURAMA-IIに関する講演が行なわれました。これに加えて、KURAMA-IIの実機を搭載した車両が図書棟前に展示され、また、説明も行われました。さらに、図書棟ロビーでは、研究用原子炉の模型と施設紹介パネルの展示と、原子炉の説明と研究を紹介するビデオ上映も行われました。事務棟会議室では、「霧箱実験(放射線の足跡を見る実験)」、「放射線で宝探し」、「蛍光ビーズでストラップ作り」、「イクラを作ってみよう」の体験コーナーが設けられ、多くの家族連れの方々に参加をいただきました。

今後ともこのような機会を通じて、地域住民の方々をはじめとした多くの方々に、原子力とそれを支える基礎的な科学への理解の場を提供して、当実験所における研究•教育活動についてご理解とご協力が得られるように努力いたします。

最後に、今回の一般公開の開催にあたりご協力いただきました皆様方に感謝の意を表します。

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一般公開詳細

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